日本は外国人の受け入れを進めるべきだ……が (再掲載) | C.I.L.

日本は外国人の受け入れを進めるべきだ……が (再掲載)

★ これは2010年の4月に公開した記事なんですが、先日のフジ韓流騒動 に代表されるように、近頃妙に 「日本人と外国人」 に関するすったもんだが続出しているような気がするので、あえてトップに載せます。

この記事は 「子ども手当騒動」 の際に書いたので、在日外国人に対する話題が主となっておりますが、「外国人や海外の文化とどう向き合うべきなのか?」 という点で今でも通用する内容だと思いますので、興味のある方はぜひ。

一時期はネトウヨのレッテルを貼られまくってた私ですが、維新政党新風・在特会一味とのやり取りを経て、こんな思考を持つようになりました。出来ればこうは言いたくないんですが、私にとって新風や在特会界隈の連中は反面教師として最高の存在でした。

ありがとう極左から極右へ転向したプロかまって厨の西村修平!

ありがとう吹田維新の会の黒幕・増木重夫!

ありがとう桜井誠!(偽名)

ありがとうブラック売文屋出身の瀬戸弘幸!


-----以下本文-----


子ども手当てや外国人参政権の問題点が取り沙汰される事が増えてきたように思うが、これらに対する拒絶反応の元は、恐らく 「対象が外国人だから」 という一点にあると思われる。

特に子ども手当ては、ただ単に 「日本に住む日本人と、海外に住む日本人と、日本に住む外国人」 だけを対象としていたならば、恐らくここまですったもんだ揉めなかっただろう。

しかし対象が 「外国に住んでる外国人の子供」 にまで及ぶとなると、強烈な拒否反応や、(デマを含む) 不安感を煽るような論調が強まってしまう。

外国人参政権も同様で、「外国人を政治に参加させていいのか!?」 という漠然とした不安感だけに支配されてしまう人間が多い。

またこれらの政策に関する詳細・運用方法・危機管理対策などを、民主政権は全くと言っていいほど国民に伝えようとしない。これでは多くの日本人が 「国民の目を盗んで騙し討ちする気だ!」 と思い込んだとしても仕方がないだろう。

すでに説明はしてるとか、調べれば分かるという逃げ口上ではなく、現段階で分かってない国民が大多数なのは事実なのだから、もっと政府の側から国民の理解を得るための最大限の努力をしろという事だ。TVでもラジオでもネットでも、あらゆるメディアを使ってしつこいくらいに詳細を説明しろ。せめて積極的に国民に伝えようとする姿勢だけでも見せてみろ。治安維持の観点から見ても、そうするのが当たり前だ。

アホなネトウヨがどうのこうの以前に、デマを煽っているのは他ならぬ政府であり、この辺のダメダメさが民主党という政党の幼稚さなのである。


だが随分前から言われていた事だが、日本人の年齢分布は明らかに高齢者に偏っており、このままでは労働・納税者の人数と、税金で養われる立場の高齢者の人数との比率が狂い、国家として破綻する事が目に見えている。

今の日本は、「国民が安心して死んでいけるシステム」 を抜本的に大改造するか、労働・納税者の層を増やすかしか選択肢がない状況なのだ。

そこで嫌でも考えねばならないのが、「日本で暮す外国人」 の存在である。

「子ども手当て」 「外国人参政権」 そしてこれらの仕上げである 「移民法」 の3点セットは、日本の将来を考える上で必要と見做せる一面もある という事を理解せねばならない。(この現実を見れるかどうかが、新風脳患者と健常者の境目じゃないか?)

だが今回の子ども手当て騒動を見る限り、このまま民主政権に好きなようにやらせてしまうと、絶対に片手落ちの一言では済まされない致命的な大失敗をする可能性が高いのだ。

それを回避する意味でも、日本人は冷静に 「日本で暮す外国人」 に対するスタンス・考え方を 国際世論が納得する形で整え、また現政権が 「修復に100年かかります」 的な失敗をする前に、それを止める手立てを講じねばならない。

民主政権の何が気に入らないかというと、焦っているのか選挙対策なのか知らんが、多くの日本人が将来に絶望し、また現時点でまともに金を稼ぐ事も出来ていない国民が大勢いるというのに

「外国人ばかりが優遇されるように見える」
「そのツケをタダでさえ苦しんでいる日本人に払わせようとする」


としか思えぬような政策を強行して、その場をしのごうとする浅はかさである。

「外国人を入れたい」 のは分かる。必要性も理解している。だがそれが 「今いる日本人にさらに苦痛を与える」 という流れになってしまっては意味がない。極端に分かりやすく言うと、外国人に飴を与えるならば、日本人にも納得出来るだけの飴を与えねば、病みや歪みが生じて当たり前ではないか?

民主党がやろうとしている手法では、苦しみ病んだ日本人の危機感をいたずらに煽り、外国人に対する嫉妬・蔑視・差別や、果てにはそれが巻き起こす何らかの暴力事件の類を誘発する事にしかならない。

果たしてこれが友愛と呼べるのか?

これでは単なる先延ばしであって、税金を私物化して自身の政治家生命を延命しようとしているようにしか見えない。莫大な金額の税金がどこかに溶けてなくなるだけで、何も問題の解決に繋がっていないというのは、言ってみれば 「他人に借りた金を延々と便器に流し続ける」 かのようなキチ○イの所業ではないか?

言い方を変えると、このような 「ばら撒きゃいいだろ」 的なやり方は、生ぬるい自称ヒューマニスト連中がやっている 「募金・寄付オナニー」 と何も変わらない。

「恵まれないお可哀想な人がいるからお金をあげる」 では何も解決しないのだ。

付け加えるならば、そんなオナニスト連中が良い事をしているつもりで貧困に苦しむ国や村に金や物を送るせいで、現地で殺し合いが起きている事実をご存知だろうか?

そりゃ隣の村にいきなりジャパンマネーで井戸が出来たら、周辺の同じくらい貧しい連中が嫉妬して、力ずくで奪ってやろうという流れになっても仕方がないだろう?

これがマジメに活動しているNGOの人間達が今現在苦心している点で、実は私もこっそりそういう人達と情報交換をしたり、アイデア出しをしたりとそれなりに関わり合いがある。

どこぞの 「話題になりゃいいや」 としか考えてないアグネス (おっと!) エセ人権派やマスメディアは絶対に報じないが、日本人が良かれと思ってやった事が、とんでもない悲劇のキッカケになってしまっているという事をぜひ知って欲しい。

また、後述するが民主政権が今やろうとしているばら撒き政策は、日本国内でこれと同じ悲劇を起こす可能性が非常に高いのである。


問題点は他にもある。

もし仮に新風脳患者みたいな連中が暴走して、在日外国人に危害を加えでもしたら、世界中から日本人が非難を浴びる事になってしまう。すでに 『新風脳患者vs朝鮮学校』 のどっちもどっちな争いのせいで国際世論から疑いの目を向けられ始めているというのに、民主政権はさらにそれを加速させようというのだろうか?

政権交代の象徴として、何か面白い事をやりたい気持ちはわからないでもないが、税金は政治家の私物ではない。お年玉をもらってはしゃいでるガキのような精神構造で政治をやられたらたまったもんじゃない。何をするにも国民が納めた税金を使う事になるのだから、もっと入念な準備をしろと言いたい。明らかに準備不足(説明不足) だからこそ、過去に例を見ないまでに国民の危機感が募り、その結果としてデマが垂れ流されたり、暴動寸前にまで追い込まれる病んだ国民を増産してしまっているのではないのか?

現政権が今やるべき準備とは、国民に日本の現状を理解させ、外国人を受け入れる必要性を説いて回る事である。それがなされない限り、危うい政策を動かすべきではない。ハッキリ言って民主政権は 「順序を間違いすぎている」 のである。


というわけで前置きはここまで。

今回は 「外国人を受け入れる」 という前提の下に、「では日本人としてどうすればいいか?」 を考えてみたいと思う。


さて、いきなりでなんだが日本人という民族は、複数の民族が寄り集まい、融合し合って形成された民族である。一部の幼稚なレイシストが声高に叫んでいる単一民族説など大間違いも甚だしい。

よく土着の縄文人と渡来の弥生人なんて事が言われるが、日本はそんな時代から渡来人や交易の相手から外国の文化や文明を 「人ごと」 吸収し続けてきた。例えば縄文時代の遺跡から当時の日本にはないはずの物が出土するケースが多くあるのだが、それが何を示しているかと言うと、その当時の人々が中国大陸や朝鮮半島等と交易をしていた証拠なのである。「渡来人によってもたらされた大陸文化によって弥生時代が幕開け……」 うんぬん以前に、各地で勝手に国際交流が行われていたのだから、その中で外国からやって来た人々が住み着いたり、また日本を離れる人がいたり、なんて事も当たり前のようにあっただろう。今の時代の日本人が思う以上に、当時の人々は自由だったのである。

それに、そもそも縄文人自体が様々な場所から渡ってきた複数の民族で、たまたまその時代に日本列島に住んでいたから、総じて縄文人と呼ばれているだけでしかない。日本列島に突然発生した人類なんていないのだから、それは当たり前の事だ。

また日本書紀等の記述を追ってみると、大和朝廷成立以後も日本は諸外国との密接な関わり合いの中ですったもんだを続けていた事がよく分かる。

例えば朝鮮半島のどの国と手を結ぶかによって大和朝廷が2つに割れ、百済派が勝ち上がり、そして巻き起こったのが 『蘇我入鹿暗殺→大化の改新→白村江の戦い→壬申の乱』 の一連の流れであろう。

そこまで遡らなくとも、例えば安土桃山時代の鉄砲とキリスト教の伝来をはじめ、明治維新前後の西洋の軍事技術の吸収など、日本は常に海外の優れた文化を認め、「人ごと受け入れる」 という手法で学び、成長してきた国家(民族) なのである。

日本独自の 「八百万の神」 という考え方をちょっとマジメに突き詰めてみれば、このような何でも吸収してしまう日本人の特性に行き着くと思われる。海山川にとどまらず、「ありとあらゆるモノにカミが宿る」 という考え方は、少しヒネれば 「何でもかんでもカミさんの1人として受け入れてしまう」 というユルさに繋がる。そしてそれが日本人がここまで成長してこれた秘訣だと思う。

「だから今もそれをやりゃあいいじゃねえか」

というのが私の考え。

朝鮮人だろうとバングラデシュ人だろうと、外国人は日本人が知らない面白い技術や文化を持っているのだから、とりあえず受け入れてしまえばいい。在日という中途半端な立場が問題なら、当人が望むなら積極的に帰化させちゃえばいい。肌の黒い日本人がいたって別に何も問題ないだろ?

ただしそれらは 「日本人の暮らしを豊かにする」 という前提があっての事だ。この点を決して忘れてはならず、また抜け落ちているが故に大失敗しようとしているのが民主政権なのである。

日本人は外国人を自分達のコミュニティの中に引き込んで、彼らの持つ未知の技術や文化を吸収する能力に長けている。しかし同時に 「自分達の縄張りを荒らす輩を許さない」 という排他性をも持ち合わせているのだ。ここをよくよく考えなければならない。

だから外国人を受け入れる事自体は構わないのだが、それが日本人の邪魔になってしまっては絶対に成立せず、多くの日本人が本能的に強烈な拒絶反応を示すだけで終わるだろう。

考えてみれば、日本人の朝鮮人に対する嫌悪もそれが原因じゃなかろうか?ヤツらの言動は日本人にとってあまりに邪魔でわずらわしいのだ。日本人は縄張りを侵さぬように適当になあなあに接していれば、いくらでも外国人に優しく温厚に接する民族なのに、ヤツらはテメエ勝手な主張が多すぎる。これでは日本人は甘やかしモードから一転して、陰湿な排除モードになってしまう。日本に寄生する朝鮮人の多くはそれが理解出来ていない。「日本で暮らしたいなら日本に上手く溶け込めよ」 というだけの話なのに、徒党を組んでズルや悪さや詭弁でどうこう出来ると思うからおかしくなるのだ。

話が取っ散らかりつつあるので戻すが、今後日本社会が外国人を受け入れて行くのであれば、あくまでゆるく適当に、そしてお互いにメリットが得られる形で融合出来るよう努力せねばならない。これを 「外国人受け入れ政策」 の大前提としなければ、あっちこっちで一揆が起きて当たり前である。

「在日朝鮮人問題」 と同様の失敗をする訳にはいかないのだから、もっと日本人の国民性を学んで、それに沿った形でゆるーく事態を動かしていかねばならない。

だがそれは決して難しい話ではなく、現段階ですでに上手い具合に外国人を地域コミュニティに溶け込ませてみせた、未来の日本を描いているかのようなモデルケース的な土地がある。





それが板橋区なのである!(ハイキタ!!!)





……せっかくここまでマジメに堅めに踏ん張ってきたというのに、最後の最後でお約束の板橋ラブ。

しかしね、マジメに板橋区って今後の日本の理想的な姿のような気がするのよ。

バングラ人、ネパール人、モンゴル人、タイ人、ベトナム人、イラン人、フィリピン人、中国人、朝鮮人と、なんだか地味ぃ~で貧乏そうな人種の坩堝で、それでもみんなニコニコ朗らかに上手い事やれてるのよね。

しかもつい先日の突然のスパイス料理への目覚め にしてもそうだけど、周囲の外国人が何かのキッカケですごく優秀な先生になってくれたりもするし、普通に一緒に花見をして酒呑んだりもするし、これってまさに今回語った日本人の在り方じゃないか?

だけど例えば周りのバングラ人が子ども手当てで急にお金に余裕が出来て、日本人は相変わらず貧乏暮らしなんて事になったら、今のゆるく適当な居心地のいい人間関係がズタズタになると思う。「え?なんであいつらだけ?」 と、急に嫉妬心が渦巻いて凄まじい差別と迫害が始まるはず。

これが上で述べた 「エセヒューマニストの寄付オナニーのせいで貧困国でジェノサイドが巻き起こっている」 という話と繋がる。構図が全く同じでしょ?


ほんとね、せっかく色々な国の知り合いが出来て面白くなって来たのに、オレの 「夢のカレー道」 を邪魔すんじゃねえよバカ民主!

バングラ式カレーとネパール式カレーの差異を楽しみつつ、外国人に作り方のコツを教わっちゃうという囁かな楽しみを奪うんじゃねえ!

外国人の受け入れを進めたいならば、日本人の持つ気質の中で 「温厚でお人好しでお節介焼きな部分」 を持ち上げるべきだろ?

それをなんで逆の 「陰険・陰湿・粘着」 な部分を刺激するんだよ。

こう考えれば子供にも分かる話だろうに、一体民主政権は何がしたいんだろうか?



というわけで、外国人受け入れに関しては板橋区に一日の長あり。しかも区が頑張って何かしたというより、民のパワーで勝手に馴染んだっていう理想型。

とりあえず試験的に移民局的な施設と外国人支援のための総合施設を板橋区に作れ!

そしたら5年もすればどんな外国人も立派に板橋流のゆるさに染まって、どこの土地に行っても生きていけるようになるぜ?


■巻末特集 「板橋流のゆるさに染まった外国人例」
・バングラ人
・イラン人
・総括