板橋区には「日本に来たらヒンドゥじゃない」と言って平気で牛肉を食べるバングラデシュ人がいる | C.I.L.

板橋区には「日本に来たらヒンドゥじゃない」と言って平気で牛肉を食べるバングラデシュ人がいる

※2年も前の記事がはてなに拾われてしまったので、文中のおかしな点を一部修正しました。


宗教のユルさは日本に限った事ではないらしく、世界の常識となりつつあるような気がしないでもない。

先日、マイクロマガジン社から発売される 「板橋本」(※) の取材のために、地元のバングラデシュ料理の店に行ったのだが、そこの従業員とこんな会話をした。



【日本の特別地域3 板橋区】

※↑お陰様で、発売から2年も経つのに売れ続けております。



(参加者:ロザリーバングラデシュ人Aバングラデシュ人B、オレ)


ロザリー 「ちょっと聞いてよ、この人たち平気で牛食べるのよ。」

オレ 「ああ、でもバングラはヒンドゥ(牛NG)とイスラム(牛OK)と両方いるでしょ?」

従業員A 「わたし、ヒンドゥだよ。」

オレ 「え?それで牛食べるの?」

従業員A 「日本にいる時だけね。国に帰ったら食べないよ!」

オレ 「でもそれって付き合いで食べざるを得ないとかでしょ?」

従業員A 「ビーフ、とても美味しいね!(満面の笑みで)」

オレ 「あー、自発的に食ってるんだ。」

従業員A 「ビーフ、チキン、ポーク、マトン、フィッシュ…美味しい!」

オレ 「でも宗教的に大問題になったりしないの?」

従業員A 「だから奥さん家族の前じゃ食べない!日本いる時だけ!」

オレ 「ヒンドゥ教的にバレなきゃいいのね。」

従業員A 「知り合いのイスラムの人、ポーク大好きよ。」

オレ 「イスラム教徒もか!」

従業員A 「日本いたら美味しい物いっぱいだもん。OKだよ。」

オレ 「欲望を抑えるのが宗教の仕事じゃないのか!」

従業員A 「美味しいの知らないと美味しいカレー作れないよ!」

オレ 「確かにこの店はあらゆるカレーがあるよねえ…。」

ロザリー 「あとタバコで炎上した事あるらしいよ。」

オレ 「店の中で吸ってたの?」

従業員A 「タバコ大好き。お客さんに怒られたよ。」

ロザリー 「日本と常識が違うからさ、仕方ないとは思うんだけどね。」

オレ 「日本はうるさいから厨房の中で吸うの止めた方がいいよ。」

従業員A 「そうね。今はなるべく我慢するよ。外で吸うね。」

オレ 「ああ、絶対じゃなくてなるべくなんだ。てか外か中かの問題じゃねえって。」

ロザリー 「外人も板橋に住むとユルくなるんだよ。」

オレ 「みんな板橋在住なの?」

従業員A 「わたし仲宿。こっちの人は大山ね。」

オレ 「いいとこ住みやがって!」

従業員B 「Aさん板橋が好きで、板橋から動かないって社長と喧嘩したよ。」

オレ 「どゆこと?」

ロザリー 「赤坂に支店を出したんだっけ?」

従業員A 「そう。社長に赤坂行けって言われて、板橋しかヤダって言った。」

従業員B 「それで赤坂の店つぶれちゃったんだよ。」

従業員A 「カレー作れる人いなかったね。赤坂に。」

オレ 「根本的にダメじゃねえか!カレー作れる人間いないのにカレー屋やんなよ!」

ロザリー 「だからAさんを赤坂に行かせようとしたんでしょ?」

従業員B 「そう、Aさん上手だからお店だいじょぶ。そしたら板橋以外ヤダって。」

従業員A 「板橋出てくなら商売止めるって言ったら喧嘩になった。」

オレ 「そもそもバングラから日本に来た時点でどこでも同じじゃん!」

従業員A 「違うよ!板橋は違うよ!みんな優しいね!」

ロザリー 「そう、Bさんの娘はお陰で区立の保育園通えてるんだよね?」

従業員B 「お客さん区役所の人いっぱいで、保育園と交渉して入れてくれた。」

オレ 「ものすごい職権乱用だな。」

ロザリー 「それが役所の人間達が燃え上がっちゃったみたいでさ。貧乏な人にこそ区立保育園が必要だろって。金のある日本人なら私立行け、困ってる外国人こそ区立に入れるのが道理だって。」(※)


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※2010/01/06加筆修正

なぜか今さらはてなに拾われているので、古い記事ですが補足しておきます。

実際は "店の常連だった役所の人間が、日本に不慣れなB氏の代わりに、保育園に子供を預けられるように交渉してくれた" という話らしいです。

この記事はその場の会話をありのまま書く事が目的だったので、彼女の言葉をそのまま書きましたが、正しくは 「日本に不慣れで貧乏な外国人にこそ保育園が必要だろ!」 と役所の人間が燃え上がったというのが正解っぽい。

何人かが突っ込んでくれてますが、金額の面で私立だ区立だは関係ないです。
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オレ 「ああ、それは美談だなあ。」

従業員B 「だからわたしも板橋大好きよ。よそでは商売したくない。」

オレ 「世界共通の板橋愛。国籍を越えた仲間を見つけた気がした。」

ロザリー 「板橋は外人も日本人も関係ないよ。みんなユルいし。」

オレ 「ユルいの大事だよな!」



どうも 「バングラデシュ人は日本に来ると宗教を忘れる」 のではなく、「外国人が板橋に住むと板橋のユルさに染まる」 というのが正解らしい。

こうしてバングラコミュニティの中で板橋の名声が高まって、続々とバングラデシュ人が板橋にやって来ているのか。なるほど。

気付けば大山だけじゃなくて板橋一丁目から高島平までバングラ人のカレー屋だらけだしなあ。

すげーぜ板橋。



■参考リンク
その1
その2