イム・アローイ(タイ料理・大山)
やっと、やっと地元に念願のタイ料理屋ができた!!!!
以前は板橋本町駅から歩いて10分くらいの場所に、タイラーメン青山という安くて美味しいお店があったんだが何のアナウンスもなく閉店。お陰でこれだけ食に溢れた板橋区だというのに、長く "タイ成分" だけが欠落していたのである。
仕方ないのでどうしてもタイ料理が食べたい時はわざわざ池袋まで出ていたのだが、ある日ハッピーロード大山商店街を歩いていると、改札口のすぐ目の前に目新しい看板が。
「また新店か~」 と思って何気なく出ていたメニューを読んでみると、そこには "ガパオ" だの"グリーンカレー" だのといった心躍る文字列が!
オレ様はアホな子のように 「ひゃーひゃー!」 と喜び、近くにいた彼女に 「ねーねー!これタイ料理だよ!ガパオだよ!シンハービールだよ!」 と大声でアピール。
するとオレ以上にタイ料理好きな彼女は 「ぬぉぉ!!」 と不思議な雄たけびをあげ、すでに夕食を済ませているというのに、何なら今から行くか?というダメな勢いに。
そんなこんなでしばらくメニュー表を見ながらあーでもないこーでもないと汁カップルミーティングを繰り広げていると、階段からタイ人らしき男性が下りてきて、「ゴメンナサイネー!オープンアシタヨー!」 と一言。
それを聞いた汁カップルは 「じゃあ明日来るから!」 と捨て台詞を残し帰宅。
翌日の昼。
オープン時間ギリギリに本当にやってきたオレたち。11時オープンと書いてあったんだが、こんな時だけ遅刻せず軍隊かのような時間厳守モード。どんだけタイ料理に飢えてたんだって話である。
ワクワクしながら階段を上り始めたオレ様だったが、ここは以前あまりに怪しい風俗なんだかマッサージなんだかという店が入っていた雑居ビルであり、4階まであるのにエレベーターがない。そして目指すタイ料理のお店はその4階である。
普段だったら途中でへこたれて 「ボクもう帰る」 と言っている所だったが、タイ料理を求める気持ちは階段ごときには負けず。
何とか無事に4階まで上り切って店に入ってみると客は誰もおらず、オープン初日だったためか、お線香をもくもくと焚いて神聖な儀式の真っ最中。
それを横目に勝手に席に座って 「ごはんまだ~?」
飯を目の前にした日本人には敬虔とかそういう単語は通用しないんだ、本当にごめんな。
とりあえず昼からシンハービール。
ランチタイムはご飯およびカレー類や麺類などのセットメニューのみだそうで、オレ様は大好物のグリーンカレーと、ミニタイラーメンのセットをチョイス。もしこれが美味かったらこの店と心中するくらいの覚悟である。
ちなみにご飯はてんこ盛りの長米で、パラパラしてて見るからにカレーとの相性抜群。
さてさて肝心のグリーンカレー様はというと、ココナツの甘いマイルドな香りがほわわぁ~んと広がり、しっかりとコクのあるスープがライスと見事にマッチ。まさに頭に稲妻が走ってニュータイプ同士が引かれ合う感じ。アムロとララアのオンステージ。インチキNTのシャアが付け入る隙なぞない。
しかも基本的に甘い風味で優しいお味なのにしっかり辛いのね。激辛マニアのオレが 「お、辛いじゃん!」 と思うんだから、一般的なお店だと恐らく中辛~大辛と表現されそうな辛さだと思う。でもわざとらしい辛味じゃなく、旨味の一要素としての辛味という感じで、汗だくになりながらもガ~~ッと貪り食えてしまう。
ヤバイ、このお店いいかも…。
ボクらが待ち望んでいたエデンかも…。
こちらはグリーンカレーやガパオについてくるミニラーメン。可愛いお茶碗サイズで、あっさり塩味でスープ代わりという見た目なんだけれども、麺(米) が太くて固めに茹でてあるため満腹中枢が妙に刺激される。
こ、これは孔明の罠かもしれんぞ…。(主に胃の容量的な意味で)
こちらはガパオ。これもミニラーメンを付けてセットにしてみた。
味は日本人が好きそうな醤油(ナンプラー) が表に立った感じの味付けで、鶏そぼろと卵と米をグッチャグチャにして食べるとシミジミ美味い。うわこれは日本人向けの味になってるけど美味いなあ。ちょっとピリ辛なのも食欲をそそるわあ。
そしてサービスなのかデフォルトなのかわからんが、タピオカのデザートをくれた。しかしカレーもガパオも盛りがよく、特にグリーンカレーはご飯も多いのに具沢山だったため、残念ながら超満腹で食い切れず。甘いデザートは確かに食べたいんだけど、これはもっと小さいサイズで良かったなあ。残しちゃって申し訳ない。
これがランチタイムのメニュー。単品だと599円くらいで、ミニラーメンとのセットにすると799円というラーメン1杯分程度の値段。どうでもいいけど端数99円がヤケに気になる。誰に習ったのか知らんが無理に99円にせずとも…。
で、ふと思ったんだけどあのグリーンカレーが599円?オレが食べても 「食い応えあるなこれ!」 と思うほどの量だったんだけど、いいのかそんなサービス価格で??
というわけで、安いし美味いしあまりに嬉しかったため、近くディナータイムに来ようと固く決意。
ちなみにこの日は人間道場の館長達と飲み会をやった日 の昼である。(この辺が人知を超えたバカさ)
そう、昼にここで満腹になるまで食べて、19時からあの地獄の8時間フードバトルだったのだ。板橋グルメを追い求めるためなら平気で寿命を縮めるという、この殉教者っぷりにお前ら泣いてもいいぞ。
そして日が変わってディナータイムにも突撃。夜のメニューはこんな感じで、どれもこれも599円とか699円とか、タイ料理の割に安い。(もはやなぜ全てのメニューの下2桁が99なのかは考えない事にした)
タイ料理といえばメコンのソーダ割りだよな!
なんだかアタイ気分よくなってきちゃった。
夜に行ったら思った以上に暗かったんで写真見辛いです。(流石に他にお客がいる時にフラッシュ焚くような人間にはなれんもんで)
で、まずはタイ風さつま揚げからスタート。基本的には日本のと似たような食感なんだが、レモングラスなどの香草の香りが効いているところなぞ流石はタイ料理。
これを甘いスウィートチリソースに付けていただくんだが、ここのチリソースは何だか食べやすい気がする。甘味も辛味もあるんだけど、やり過ぎな感じが一切しなくて普通に美味しい。
付け合せの漬物のような野菜はかなり甘酸っぱいんだけど、これはこれで取っておいて、他の激辛メニューと一緒に食べるべきかもしれん。
店のお兄ちゃんが 「オススメネ!」 と言っていた "ヤムサムンプライ" とかいう香草のサラダ。メニューには "ハーブサラダ" と書いてあったので、きっと食べやすい爽やかな香りのメニューなんだろうと思いきや、死ぬほど辛くてチンコが縮んで身体が痺れた。
辛いとわかってて食べれば平気なレベルなんだが、気を抜いた時にこの辛さが来るとヤバイな。こういう壮絶な奇襲っぷりもタイ料理の醍醐味だ。
ハーブサラダがあれだけ辛いならヤムウンセンはもっと辛いんじゃないかと構えていたら、こっちは何故か爽やかで食べやすい味だった。ピリ辛程度なので、タイ料理初心者や辛いのが苦手な人でも食べられると思う。
タイ料理の定番トムヤムクン先生。これもまた辛さ抑え目で、スープとしてのコクや深みを重視した感じ。ワイルドさはないが、その分もの凄く食べやすい。オレはこの味付け好きだなあ。いっそランチタイムにトムヤムクンとライスで大満足できそう。
それにしても、これから夏に向けてマジで嬉しい。ちょうどいい時期にオープンしてくれたなこの店。梅雨のジメジメした不快さにも耐えられそうだ。
これまた定番の空芯菜の炒め物。この店は全体的に控えめな味付けなのかと思いきや、これは醤油のパンチが効いてる飲兵衛味でびっくり。茎の部分とトロっとした葉の部分との食感のコントラストがステキ。それに少しトロみがかった醤油餡みたいなソースが絡むもんだからメコン進みまくり。
鶏のニンニク風味の唐揚げ。サクサクに揚げた鶏肉の唐揚げを、スウィートチリソースにつけて食べる。スナック的でひょいひょいイケてしまいます。
で、やっぱこの店のチリソース美味いよ。実はオレ、店によっては全く口に合わないチリソースってのがあるんだけど、ここのチリソースには必然性を感じる。「ああ、なるほどな」 と納得できる。
ちょっとオレにメコンお代わりくれるかな。
グリーンカレーやガパオは初日に食べてしまったので、今回はパッキーマオという辛口の焼きそば(店員談) のようなメニューを頼んでみた。
たっぷりのキャベツとフクロダケがメインの具で、平打ちの太麺にほんのり甘辛いタレが絡んでいる。コレは腹に溜まるなあ…。タイの屋台とかにはきっとこういうメニューが並んでるんだろうなと思った。実にタイ的だ。
それにしてもまた今回も食べすぎた…。
■総評
もうね、やっと地元にタイ料理の店が出来たってだけで嬉しくて嬉しくて。しかもどれも味付けが食べやすくて日本人好みで美味しいし、しっかり板橋価格なのが最高。
ただし、味が日本人好みとは言っても、正確に言うと 「タイ料理の好きな日本人が好む味」 なので、タイ料理経験値の低い人はカルチャーショックを受けるかも。
オレの中では錦糸町の某人気店や、池袋の某有名店よりも舌に合ったので、今年に入って一番嬉しい出来事はこの店のオープンという事になるやもしれん。
で、ここの一番のオススメメニューはグリーンカレーである。トムヤムクンもそうなんだけど、スープがしっかりしてるので、そこに辛味が乗ろうと甘味が乗ろうとブレないのね。オレが上に挙げた某有名店なんかでガックリしたのは、スープが貧弱なもんだから香草やココナツなんかの香りばかり前に立っちゃって、味が薄っぺらかった事なのよ。(まあコレはオレがグリーンカレーマニアだからかもしれんが)
それと値段についてももう少し。
タイ料理ってどこに行っても1皿1,200円とかでクソ高くね?それで無駄に皿鉢料理みたいな大皿で出てこねえ?そんな量を出されちゃうとカップルで気軽に行けないじゃん。せっかくだから色々と食べたいのに 「ヤムウンセンと~トムヤムクンと~空芯菜炒めと~(腹がはちきれて終了)」 みたいな展開にならね??
その点ここは5~700円と控えめな価格で一般的な1品の量が出てくるんで、2人くらいで行けばアレコレと色々な味を楽しめる。もう何よりこれが嬉しくて。
という訳で、待ちに待ったタイ料理のお店なのでだいぶ甘い評価になってしまうかもしれんが、100点満点で92点ってところかな。8点マイナスの理由は、エレベーターのない4階というメタボ殺しっぷりと、基本的に良くも悪くも無難な味付けなので、もしかしたら飽きるかもという不安要素。
わざわざ遠出してくるほどでもないとは思うが、お近くの方は騙されたと思ってぜひ。
■イム・アローイ(タイ料理)
住所:東京都板橋区大山町5-9 (ビルの4階)
TEL:080-3206-9894
営業時間:11:00~15:00(ランチ) 17:00~23:00(LO22:40)
定休日:なし
※店の電話番号が携帯ってのがタイらしくて熱い。
以前は板橋本町駅から歩いて10分くらいの場所に、タイラーメン青山という安くて美味しいお店があったんだが何のアナウンスもなく閉店。お陰でこれだけ食に溢れた板橋区だというのに、長く "タイ成分" だけが欠落していたのである。
仕方ないのでどうしてもタイ料理が食べたい時はわざわざ池袋まで出ていたのだが、ある日ハッピーロード大山商店街を歩いていると、改札口のすぐ目の前に目新しい看板が。
「また新店か~」 と思って何気なく出ていたメニューを読んでみると、そこには "ガパオ" だの"グリーンカレー" だのといった心躍る文字列が!
オレ様はアホな子のように 「ひゃーひゃー!」 と喜び、近くにいた彼女に 「ねーねー!これタイ料理だよ!ガパオだよ!シンハービールだよ!」 と大声でアピール。
するとオレ以上にタイ料理好きな彼女は 「ぬぉぉ!!」 と不思議な雄たけびをあげ、すでに夕食を済ませているというのに、何なら今から行くか?というダメな勢いに。
そんなこんなでしばらくメニュー表を見ながらあーでもないこーでもないと汁カップルミーティングを繰り広げていると、階段からタイ人らしき男性が下りてきて、「ゴメンナサイネー!オープンアシタヨー!」 と一言。
それを聞いた汁カップルは 「じゃあ明日来るから!」 と捨て台詞を残し帰宅。
翌日の昼。
オープン時間ギリギリに本当にやってきたオレたち。11時オープンと書いてあったんだが、こんな時だけ遅刻せず軍隊かのような時間厳守モード。どんだけタイ料理に飢えてたんだって話である。
ワクワクしながら階段を上り始めたオレ様だったが、ここは以前あまりに怪しい風俗なんだかマッサージなんだかという店が入っていた雑居ビルであり、4階まであるのにエレベーターがない。そして目指すタイ料理のお店はその4階である。
普段だったら途中でへこたれて 「ボクもう帰る」 と言っている所だったが、タイ料理を求める気持ちは階段ごときには負けず。
何とか無事に4階まで上り切って店に入ってみると客は誰もおらず、オープン初日だったためか、お線香をもくもくと焚いて神聖な儀式の真っ最中。
それを横目に勝手に席に座って 「ごはんまだ~?」
飯を目の前にした日本人には敬虔とかそういう単語は通用しないんだ、本当にごめんな。
とりあえず昼からシンハービール。
ランチタイムはご飯およびカレー類や麺類などのセットメニューのみだそうで、オレ様は大好物のグリーンカレーと、ミニタイラーメンのセットをチョイス。もしこれが美味かったらこの店と心中するくらいの覚悟である。
ちなみにご飯はてんこ盛りの長米で、パラパラしてて見るからにカレーとの相性抜群。
さてさて肝心のグリーンカレー様はというと、ココナツの甘いマイルドな香りがほわわぁ~んと広がり、しっかりとコクのあるスープがライスと見事にマッチ。まさに頭に稲妻が走ってニュータイプ同士が引かれ合う感じ。アムロとララアのオンステージ。インチキNTのシャアが付け入る隙なぞない。
しかも基本的に甘い風味で優しいお味なのにしっかり辛いのね。激辛マニアのオレが 「お、辛いじゃん!」 と思うんだから、一般的なお店だと恐らく中辛~大辛と表現されそうな辛さだと思う。でもわざとらしい辛味じゃなく、旨味の一要素としての辛味という感じで、汗だくになりながらもガ~~ッと貪り食えてしまう。
ヤバイ、このお店いいかも…。
ボクらが待ち望んでいたエデンかも…。
こちらはグリーンカレーやガパオについてくるミニラーメン。可愛いお茶碗サイズで、あっさり塩味でスープ代わりという見た目なんだけれども、麺(米) が太くて固めに茹でてあるため満腹中枢が妙に刺激される。
こ、これは孔明の罠かもしれんぞ…。(主に胃の容量的な意味で)
こちらはガパオ。これもミニラーメンを付けてセットにしてみた。
味は日本人が好きそうな醤油(ナンプラー) が表に立った感じの味付けで、鶏そぼろと卵と米をグッチャグチャにして食べるとシミジミ美味い。うわこれは日本人向けの味になってるけど美味いなあ。ちょっとピリ辛なのも食欲をそそるわあ。
そしてサービスなのかデフォルトなのかわからんが、タピオカのデザートをくれた。しかしカレーもガパオも盛りがよく、特にグリーンカレーはご飯も多いのに具沢山だったため、残念ながら超満腹で食い切れず。甘いデザートは確かに食べたいんだけど、これはもっと小さいサイズで良かったなあ。残しちゃって申し訳ない。
これがランチタイムのメニュー。単品だと599円くらいで、ミニラーメンとのセットにすると799円というラーメン1杯分程度の値段。どうでもいいけど端数99円がヤケに気になる。誰に習ったのか知らんが無理に99円にせずとも…。
で、ふと思ったんだけどあのグリーンカレーが599円?オレが食べても 「食い応えあるなこれ!」 と思うほどの量だったんだけど、いいのかそんなサービス価格で??
というわけで、安いし美味いしあまりに嬉しかったため、近くディナータイムに来ようと固く決意。
ちなみにこの日は人間道場の館長達と飲み会をやった日 の昼である。(この辺が人知を超えたバカさ)
そう、昼にここで満腹になるまで食べて、19時からあの地獄の8時間フードバトルだったのだ。板橋グルメを追い求めるためなら平気で寿命を縮めるという、この殉教者っぷりにお前ら泣いてもいいぞ。
そして日が変わってディナータイムにも突撃。夜のメニューはこんな感じで、どれもこれも599円とか699円とか、タイ料理の割に安い。(もはやなぜ全てのメニューの下2桁が99なのかは考えない事にした)
タイ料理といえばメコンのソーダ割りだよな!
なんだかアタイ気分よくなってきちゃった。
夜に行ったら思った以上に暗かったんで写真見辛いです。(流石に他にお客がいる時にフラッシュ焚くような人間にはなれんもんで)
で、まずはタイ風さつま揚げからスタート。基本的には日本のと似たような食感なんだが、レモングラスなどの香草の香りが効いているところなぞ流石はタイ料理。
これを甘いスウィートチリソースに付けていただくんだが、ここのチリソースは何だか食べやすい気がする。甘味も辛味もあるんだけど、やり過ぎな感じが一切しなくて普通に美味しい。
付け合せの漬物のような野菜はかなり甘酸っぱいんだけど、これはこれで取っておいて、他の激辛メニューと一緒に食べるべきかもしれん。
店のお兄ちゃんが 「オススメネ!」 と言っていた "ヤムサムンプライ" とかいう香草のサラダ。メニューには "ハーブサラダ" と書いてあったので、きっと食べやすい爽やかな香りのメニューなんだろうと思いきや、死ぬほど辛くてチンコが縮んで身体が痺れた。
辛いとわかってて食べれば平気なレベルなんだが、気を抜いた時にこの辛さが来るとヤバイな。こういう壮絶な奇襲っぷりもタイ料理の醍醐味だ。
ハーブサラダがあれだけ辛いならヤムウンセンはもっと辛いんじゃないかと構えていたら、こっちは何故か爽やかで食べやすい味だった。ピリ辛程度なので、タイ料理初心者や辛いのが苦手な人でも食べられると思う。
タイ料理の定番トムヤムクン先生。これもまた辛さ抑え目で、スープとしてのコクや深みを重視した感じ。ワイルドさはないが、その分もの凄く食べやすい。オレはこの味付け好きだなあ。いっそランチタイムにトムヤムクンとライスで大満足できそう。
それにしても、これから夏に向けてマジで嬉しい。ちょうどいい時期にオープンしてくれたなこの店。梅雨のジメジメした不快さにも耐えられそうだ。
これまた定番の空芯菜の炒め物。この店は全体的に控えめな味付けなのかと思いきや、これは醤油のパンチが効いてる飲兵衛味でびっくり。茎の部分とトロっとした葉の部分との食感のコントラストがステキ。それに少しトロみがかった醤油餡みたいなソースが絡むもんだからメコン進みまくり。
鶏のニンニク風味の唐揚げ。サクサクに揚げた鶏肉の唐揚げを、スウィートチリソースにつけて食べる。スナック的でひょいひょいイケてしまいます。
で、やっぱこの店のチリソース美味いよ。実はオレ、店によっては全く口に合わないチリソースってのがあるんだけど、ここのチリソースには必然性を感じる。「ああ、なるほどな」 と納得できる。
ちょっとオレにメコンお代わりくれるかな。
グリーンカレーやガパオは初日に食べてしまったので、今回はパッキーマオという辛口の焼きそば(店員談) のようなメニューを頼んでみた。
たっぷりのキャベツとフクロダケがメインの具で、平打ちの太麺にほんのり甘辛いタレが絡んでいる。コレは腹に溜まるなあ…。タイの屋台とかにはきっとこういうメニューが並んでるんだろうなと思った。実にタイ的だ。
それにしてもまた今回も食べすぎた…。
■総評
もうね、やっと地元にタイ料理の店が出来たってだけで嬉しくて嬉しくて。しかもどれも味付けが食べやすくて日本人好みで美味しいし、しっかり板橋価格なのが最高。
ただし、味が日本人好みとは言っても、正確に言うと 「タイ料理の好きな日本人が好む味」 なので、タイ料理経験値の低い人はカルチャーショックを受けるかも。
オレの中では錦糸町の某人気店や、池袋の某有名店よりも舌に合ったので、今年に入って一番嬉しい出来事はこの店のオープンという事になるやもしれん。
で、ここの一番のオススメメニューはグリーンカレーである。トムヤムクンもそうなんだけど、スープがしっかりしてるので、そこに辛味が乗ろうと甘味が乗ろうとブレないのね。オレが上に挙げた某有名店なんかでガックリしたのは、スープが貧弱なもんだから香草やココナツなんかの香りばかり前に立っちゃって、味が薄っぺらかった事なのよ。(まあコレはオレがグリーンカレーマニアだからかもしれんが)
それと値段についてももう少し。
タイ料理ってどこに行っても1皿1,200円とかでクソ高くね?それで無駄に皿鉢料理みたいな大皿で出てこねえ?そんな量を出されちゃうとカップルで気軽に行けないじゃん。せっかくだから色々と食べたいのに 「ヤムウンセンと~トムヤムクンと~空芯菜炒めと~(腹がはちきれて終了)」 みたいな展開にならね??
その点ここは5~700円と控えめな価格で一般的な1品の量が出てくるんで、2人くらいで行けばアレコレと色々な味を楽しめる。もう何よりこれが嬉しくて。
という訳で、待ちに待ったタイ料理のお店なのでだいぶ甘い評価になってしまうかもしれんが、100点満点で92点ってところかな。8点マイナスの理由は、エレベーターのない4階というメタボ殺しっぷりと、基本的に良くも悪くも無難な味付けなので、もしかしたら飽きるかもという不安要素。
わざわざ遠出してくるほどでもないとは思うが、お近くの方は騙されたと思ってぜひ。
■イム・アローイ(タイ料理)
住所:東京都板橋区大山町5-9 (ビルの4階)
TEL:080-3206-9894
営業時間:11:00~15:00(ランチ) 17:00~23:00(LO22:40)
定休日:なし
※店の電話番号が携帯ってのがタイらしくて熱い。