どーも、オハラです。
「路上のソリスト」という映画を見ました。
スティーブ・ロペスというLAの新聞記者がある日、近くの公園のベートーベンの銅像の下で二本しか弦の張っていないバイオリンを弾いているホームレスに出会う。彼の繊細なメロディにひかれて声をかけるロペス、話してみると男はぺらぺらといろんなことを口走り始める。だがどうやら会話はちゃんと出来るようで、言ってることも詩的で芸術的、彼の名前はナサニエル。
ロペスは彼の人生を追ってみたくなり彼に近づき記事を書き始める。新聞に載せた記事に感動したとある老婆がもう使わなくなったチェロをナサニエルにプレゼントし、喜んだナサニエルは早速それを車が行き交うトンネル内で弾き始める。
彼の美しい旋律はトンネルの喧噪を越えて、LAの町中をまるで鳩が自由に飛び回るように駆け抜けそして空へと突き抜けて行く。
ナサニエルに才能を見いだしたロペスは彼をなんとかしてコンサートに引っ張ろうとするが、ナサニエルの不安定な精神はどうしても路上生活以外になじむことができない。
なんとかして彼を社会復帰させてやろうとするロペスだが、彼の好意は次第にナサニエルを追い込む結果になる…
とまあ、こんな感じのストーリー。これは実話をもとに描かれた作品。なかなかの見応えだった。もう少し、音楽によるエンターテインメント性があっても良かった気がするが、良作、一人で見よう。
人を助けるって難しいと思う。相手への好意はとかく独りよがりになってしまうことは多々ある。とくにそれは片思いの異性への好意によくいわれることで、かくいう私もこの前までスパで働く女性にはそうしていたのだ。
僕はもちろん下心があったし、彼女と恋人になれたらいいなあと思っていた。イギリスに彼氏がいるという彼女だったが、それでも今彼女はここ東京にいるのだ、僕にだってチャンスはある、そう思い込んでた。
そんな僕が彼女の気を引くためには常に会って彼女を楽しませることぐらいだった。東京に初めて一人暮らしを始めた彼女に一緒にお酒を楽しむ相手もいないし、休日出かける相手もいなかった。僕がその役を買って出た、彼女を退屈させまいと必至だった。
でも、冷静に考えればこれはただの便利君だ。彼女は僕を見ていない、彼女はどうあっても僕と恋人関係になることはないと断言していた。
ボーイ、参ったね。
どうしてO型の女性ってこういう風に言いきるんだ?前に好きになった女性も同じことを言っていた、「この先、万が一、絶対にないと思うけど、彼氏と別れることがあってもオハラと付き合うことは絶対にない」と言われた。その後で結局この二人は別れてる、そんなもんだよね。
そんなこんなで、彼女はお客としてやってきた歯医者さんと恋に落ちてしまった。実際に今はどうなってるのかわからない、だって彼女がその歯医者さんとブルーベリー狩りに行って「お互いにフォーリンラブだよ」というメールをもらってからもう彼女とは連絡をとっていないのだ。
ボーイ、参ったね。
イギリスにいたときもそうだったけど、彼女はいわゆるヤリチンが好きなんだと思う。イギリスにいたとき最初に作った彼氏はどうみてもチャラ男の年下の中国人だった。僕だけじゃなくてみんなが「彼はやめなよ」って言ってたけど恋は盲目だね。違法のパスポートで違法滞在していたやんちゃな彼だった、今はどうしてるんだろうね。
その歯医者さんを彼女はこう言い表してる「真面目で、シャイで女運がない、うぶな人なの」そう言って彼女は彼が開業している歯医者のホームページを見せてもらった。そこにある彼の写真は白衣を着てピンクナース服に身を包んだ若い歯科助手の女の子を二人両サイドにはべらしてにっこり笑ってる写真だった。
ボーイ、参ったね。
これのどこがシャイなんだい?しかも女運がないってのは大嘘だ。歯医者なんて女性からしたら憧れの的じゃないか、言いよってくる女なんて五万といるはずだ。それに彼はいつも行きつけのおしゃれなフレンチレストランに招待し、彼は飲まずに車で送り迎え、おまけにブルーベリー狩りに行ったときなんかランチに温泉付きのレストランを予約してる徹底ぶり。どこがうぶなんだ?相当女なれしてる。
この状況においても彼女は「私は浮気はしていない、二股じゃない」と断言する始末。「もしイギリスの彼をきって、次に男を作るとしたら結婚を前提にしたちゃんとした交際じゃないと嫌よ、それまでセックスもしないわ」と言っていた。
ボーイ、参ったね。
それは大嘘だ、絶対にブルーベリー狩りに行った後、温泉付きランチやら、田舎の方にあるメルヘンチックなラブホテルでやってるはずだ。それに結婚を前提にって言ってるけど彼女にとって何がいったい結婚を前提としてるんだろうか?イギリスの彼だって結婚を前提に付き合っていたし、じつはもうとっくに両親に紹介している。早とちりした従兄弟がお祝いの花束を持って来たくらいだ。
こんだけの騒動を起こしておいて、彼女はまた違う男を田舎に連れて行くんだろうな、でもイギリスの40代後半のフリーターよりましかもしれない、というか歯医者を捕まえた娘に両親はほっこりだろう。
敵の敵は味方、僕はイギリスの彼に心底同情し始めた。何せ彼女はブルーベリー狩りに行く前日にイギリスの彼にその歯医者のことを話したのだと言う。どうやって話したのかは知らない、でもイギリスの彼は「それは僕とフリーな関係になりたいということかい?」と訊いてきたそうな。
ボーイ、参ったね。
これはずるいよ、彼女の中にもやはり後ろめたさがあったんだ。「二股じゃない」って必死に弁解してたけど自分の中でもやはりそこを認めてる部分があったんだ。だから、彼に報告したそうすれば自分がすっきりするからだ、向こうの気持ちなんておかまい無し彼はそんなこと聞きたくもないのに。
頭がとうとういかれてしまった彼はその国際電話のやり取りのなかで「おお、いいじゃん。ブルーベリー狩り、楽しんできなよ。はは、なんだか僕の気分はThe Beatlesだ、Strawberry Fieldsって曲知ってるだろ?これじゃまるでBlueberry Fieldsだな、はははBlueberry Fields forever~」
音楽や芸術に関心がない彼女はもちろんこの曲を知らなかった。ならば、僕が彼の代わりに歌ってあげるよ。
君を連れていってもいいかい
僕はブルーベリーフィールズへ行くから
現実の物はなく、何にも煩わせられることもない
ブルーベリーフィールズよ永遠に
瞳を閉じれば生きるのは簡単さ
君が見るもの全てを誤解しながら
何者かになろうとするのは難しいことだけど
全てうまくいく
そんなこと僕にとってはわけもないことさ
誰も僕の木の上にはいない
その木は高いかもしれないし低いかもしれない
それは、君が他人に合わせられることに気がついていないってことさ
でも別にいいよ
それはそんなに悪いことじゃないと思うよ
いつも、いや時々、それは自分のことだって考える
いや、君はわかってる、僕もわかってる、それは夢だってことを
僕は考えた、いや、僕は言おうとしている、でもそれは全て間違ってる
賛成できないってこと
「路上のソリスト」という映画を見ました。
スティーブ・ロペスというLAの新聞記者がある日、近くの公園のベートーベンの銅像の下で二本しか弦の張っていないバイオリンを弾いているホームレスに出会う。彼の繊細なメロディにひかれて声をかけるロペス、話してみると男はぺらぺらといろんなことを口走り始める。だがどうやら会話はちゃんと出来るようで、言ってることも詩的で芸術的、彼の名前はナサニエル。
ロペスは彼の人生を追ってみたくなり彼に近づき記事を書き始める。新聞に載せた記事に感動したとある老婆がもう使わなくなったチェロをナサニエルにプレゼントし、喜んだナサニエルは早速それを車が行き交うトンネル内で弾き始める。
彼の美しい旋律はトンネルの喧噪を越えて、LAの町中をまるで鳩が自由に飛び回るように駆け抜けそして空へと突き抜けて行く。
ナサニエルに才能を見いだしたロペスは彼をなんとかしてコンサートに引っ張ろうとするが、ナサニエルの不安定な精神はどうしても路上生活以外になじむことができない。
なんとかして彼を社会復帰させてやろうとするロペスだが、彼の好意は次第にナサニエルを追い込む結果になる…
とまあ、こんな感じのストーリー。これは実話をもとに描かれた作品。なかなかの見応えだった。もう少し、音楽によるエンターテインメント性があっても良かった気がするが、良作、一人で見よう。
人を助けるって難しいと思う。相手への好意はとかく独りよがりになってしまうことは多々ある。とくにそれは片思いの異性への好意によくいわれることで、かくいう私もこの前までスパで働く女性にはそうしていたのだ。
僕はもちろん下心があったし、彼女と恋人になれたらいいなあと思っていた。イギリスに彼氏がいるという彼女だったが、それでも今彼女はここ東京にいるのだ、僕にだってチャンスはある、そう思い込んでた。
そんな僕が彼女の気を引くためには常に会って彼女を楽しませることぐらいだった。東京に初めて一人暮らしを始めた彼女に一緒にお酒を楽しむ相手もいないし、休日出かける相手もいなかった。僕がその役を買って出た、彼女を退屈させまいと必至だった。
でも、冷静に考えればこれはただの便利君だ。彼女は僕を見ていない、彼女はどうあっても僕と恋人関係になることはないと断言していた。
ボーイ、参ったね。
どうしてO型の女性ってこういう風に言いきるんだ?前に好きになった女性も同じことを言っていた、「この先、万が一、絶対にないと思うけど、彼氏と別れることがあってもオハラと付き合うことは絶対にない」と言われた。その後で結局この二人は別れてる、そんなもんだよね。
そんなこんなで、彼女はお客としてやってきた歯医者さんと恋に落ちてしまった。実際に今はどうなってるのかわからない、だって彼女がその歯医者さんとブルーベリー狩りに行って「お互いにフォーリンラブだよ」というメールをもらってからもう彼女とは連絡をとっていないのだ。
ボーイ、参ったね。
イギリスにいたときもそうだったけど、彼女はいわゆるヤリチンが好きなんだと思う。イギリスにいたとき最初に作った彼氏はどうみてもチャラ男の年下の中国人だった。僕だけじゃなくてみんなが「彼はやめなよ」って言ってたけど恋は盲目だね。違法のパスポートで違法滞在していたやんちゃな彼だった、今はどうしてるんだろうね。
その歯医者さんを彼女はこう言い表してる「真面目で、シャイで女運がない、うぶな人なの」そう言って彼女は彼が開業している歯医者のホームページを見せてもらった。そこにある彼の写真は白衣を着てピンクナース服に身を包んだ若い歯科助手の女の子を二人両サイドにはべらしてにっこり笑ってる写真だった。
ボーイ、参ったね。
これのどこがシャイなんだい?しかも女運がないってのは大嘘だ。歯医者なんて女性からしたら憧れの的じゃないか、言いよってくる女なんて五万といるはずだ。それに彼はいつも行きつけのおしゃれなフレンチレストランに招待し、彼は飲まずに車で送り迎え、おまけにブルーベリー狩りに行ったときなんかランチに温泉付きのレストランを予約してる徹底ぶり。どこがうぶなんだ?相当女なれしてる。
この状況においても彼女は「私は浮気はしていない、二股じゃない」と断言する始末。「もしイギリスの彼をきって、次に男を作るとしたら結婚を前提にしたちゃんとした交際じゃないと嫌よ、それまでセックスもしないわ」と言っていた。
ボーイ、参ったね。
それは大嘘だ、絶対にブルーベリー狩りに行った後、温泉付きランチやら、田舎の方にあるメルヘンチックなラブホテルでやってるはずだ。それに結婚を前提にって言ってるけど彼女にとって何がいったい結婚を前提としてるんだろうか?イギリスの彼だって結婚を前提に付き合っていたし、じつはもうとっくに両親に紹介している。早とちりした従兄弟がお祝いの花束を持って来たくらいだ。
こんだけの騒動を起こしておいて、彼女はまた違う男を田舎に連れて行くんだろうな、でもイギリスの40代後半のフリーターよりましかもしれない、というか歯医者を捕まえた娘に両親はほっこりだろう。
敵の敵は味方、僕はイギリスの彼に心底同情し始めた。何せ彼女はブルーベリー狩りに行く前日にイギリスの彼にその歯医者のことを話したのだと言う。どうやって話したのかは知らない、でもイギリスの彼は「それは僕とフリーな関係になりたいということかい?」と訊いてきたそうな。
ボーイ、参ったね。
これはずるいよ、彼女の中にもやはり後ろめたさがあったんだ。「二股じゃない」って必死に弁解してたけど自分の中でもやはりそこを認めてる部分があったんだ。だから、彼に報告したそうすれば自分がすっきりするからだ、向こうの気持ちなんておかまい無し彼はそんなこと聞きたくもないのに。
頭がとうとういかれてしまった彼はその国際電話のやり取りのなかで「おお、いいじゃん。ブルーベリー狩り、楽しんできなよ。はは、なんだか僕の気分はThe Beatlesだ、Strawberry Fieldsって曲知ってるだろ?これじゃまるでBlueberry Fieldsだな、はははBlueberry Fields forever~」
音楽や芸術に関心がない彼女はもちろんこの曲を知らなかった。ならば、僕が彼の代わりに歌ってあげるよ。
君を連れていってもいいかい
僕はブルーベリーフィールズへ行くから
現実の物はなく、何にも煩わせられることもない
ブルーベリーフィールズよ永遠に
瞳を閉じれば生きるのは簡単さ
君が見るもの全てを誤解しながら
何者かになろうとするのは難しいことだけど
全てうまくいく
そんなこと僕にとってはわけもないことさ
誰も僕の木の上にはいない
その木は高いかもしれないし低いかもしれない
それは、君が他人に合わせられることに気がついていないってことさ
でも別にいいよ
それはそんなに悪いことじゃないと思うよ
いつも、いや時々、それは自分のことだって考える
いや、君はわかってる、僕もわかってる、それは夢だってことを
僕は考えた、いや、僕は言おうとしている、でもそれは全て間違ってる
賛成できないってこと
Fin