洸先生のＢＬ小説。
ハワイの刑事・ダン（サーフィン大好き）は、署長からの命令で、ロンドン警視庁のマカリスターを迎えにホノルル空港に行くことに。するとそこには、南国にまったくふさわしくないスーツを着込んだ英国紳士・マカリスターがいた。真逆の二人は、とある事件に巻き込まれ、二人でその謎を追うことに…。
こちらはバディもの、クライムサスペンスもの、ってことになるでしょうか。あんまり読んだことないジャンルなので、新鮮で楽しかった。
しかしマカリスターが、南国でも朝からきっちりスーツを着てたり、冗談を言わない堅苦しい口調だったり、うまい紅茶のためならどこまでも出かけていったり、絵に描いたようなイギリス人。私、ロンドンに住んでたけどこんなイギリス人に会ったことないよ。英国紳士って、もはやサムライ的な絶滅種なんじゃないの？笑
だけど、個性が強すぎる人種っていうのは、物語に出しやすいっていうのはあるかもしれませんね。真逆の二人をぶつけたら、そりゃなんか起きるだろっていう。
洸先生の小説って、ＢＬだから、ご多分に漏れずご都合主義なんだけど、他のＢＬ小説みたいにイラッとするところが少ないので不思議。自分の萌えより物語や人物を優先させている、からでしょうか。いやまだわからない、洸先生の読みやすさの謎は。これから追究していかねば。
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