★今週はBLマンガ強化ウィークです。…いやそんなウィークはないんですが、私がBLマンガを読み過ぎて読書記録が溜まりに溜まってるんで、10/7まで勝手にBLマンガを、ジャンルの偏りないように紹介し続けます★


6日目は、イギリス発、アリス・オズマン先生のBLマンガ。シリーズ2巻め。ジャンルは海外作品、ということにしておこう。


ゲイのチャーリーと仲良くなったストレートのニック。前回、友人のパーティーにて、空き部屋でまさかのキスをするも、明らかに心の準備ができてなかったニックの様子に、チャーリーが後悔の嵐を巻き起こすところから話はスタート。


今回は、ラガーマンのニックが、ゲイクライシス〜自分のセクシュアリティを受け入れていくこと、アウティングするまでの葛藤に多くのページが割かれています。


でさ、ポイントはニックがラガーマンってことですよ。お約束のようにマチズモとホモフォビアの塊みたいなヤツが仲間内にいるわけですよ。すると、どうしたってお互いのグループとは釣り合わない。さあ、二人はどう乗り越えるのか!?


英語圏の作品だからか、好意の表現がすごくストレートなので、いわゆる「好きと言わずに好きと言う二人=萌え」みたいなのは少ないかもしれん。が、ひきつづきセクシュアリティについての価値観最前線 in イギリスを、日本に住んでいながら一足先に学べるといった読み方もできて、たいへん興味深い。「彼女はトランスってカミングアウトしてから、女子校に転校したんだよ。名前も改名して、いまはエルっていうんだよ」って子が、フツーに友達として出てくるんだもん!いまの日本にどれだけありますか、そんなケースが!!


そして、これは本当にこのコミックの美点だな〜と思うのが、「セクシュアル・マイノリティ?じゃあ社会の理解を得るためにあなたたちだけで頑張って」じゃなくて、マジョリティのほうもマイノリティに歩み寄る努力をするところ!!家族や大人やクラスメイトが超ナイス!!


セクシュアリティにまつわる生きやすさの点ではどうしても優位であることに気がついていて、だからこそ、そうではない人たちに対する想像力を兼ね備えたマジョリティ。しかもとっても自然体でムリしてない。あんたたちサイコーだよ!最優秀助演俳優賞だよ!


 

 

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第一巻 


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