さあ激動の江戸時代後期。

この時代の人物では、大塩平八郎がいちばん好きだな〜。
1830年以降、天保時代は大飢饉や天災、政治の腐敗で、一部の人だけがたらふく食べて遊び暮らしていることに義憤を燃やしていた。
平八郎は一汁一菜の質素倹約な人で、与力の地位は息子に譲り、自分は隠居して教育に尽力。私物の本を売って、貧しい人に金を分け与えたという。やっぱりこういう人が上に立ってくれないとね〜。

でも問題は国内だけでなく。開国の際に海外と結んだ不平等条約とか。国内外で、人間のなかにあるらしい「奪うことが善」みたいな感覚ってなんだろう。

結局一部の人が富を独占するんだから、グローバリズム格差みたいなことって時代や場所に限らず、大小も関係なく、いろんな形で起こってるんだな…。

でもどういう気持ちからそれをやるんだろう?富を独占しなければっていう強迫観念でもあるんだろうか。独占しなくても生きていけるってわかったらどうなるのかな。大丈夫だよって肩をたたいて教えてあげたい気がする。



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