永六輔さんと瀬戸内寂聴さんの対談本。

老年同窓会のおしゃべりといった感じ。二人の思い出話に出てくる共通の人物が、ほぼ歴史上の著名人というところがうらやましいというか。

つか昔のとんでもない話って、なんでどこかチャーミングなんでしょう。

たとえば宇野千代の話。

瀬戸内さんが、宇野千代と今東光が付き合ってたときのことを語るくだり。じつは宇野さん、他に同棲してる相手がいたのに、「つい忘れちゃうのよね~」だって(笑)。

しかも惚れっぽい宇野さんのこと、男の名前を出せば、「寝た!」「寝ない!」で分別。これ、、、いまの言い方で言えば、ただのやりまんやんけ。

でもなんか、カワイイ!!

このチャーミングな感じは、時間がたったから?当時リアルタイムで聞いててもやっぱりチャーミングな人って思うのかな。

他にもいろいろおもしろい話あったけど、永さんが父に言われたという言葉を、自分のためにメモしておく。

「世の中を動かすのは軽薄でなきゃできない。重厚といわれた人たちは何もしなかった連中だ」

そんな私は軽薄な上に何もしないという人生を送ってます。