人はなぜ、終わってから好きだったことに気づくのか。

ラジオの話です。

古くは小島慶子さんの『キラ☆キラ』(TBS)や、小島慶子さんの『オールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)。放送終了したときのショックたるや、筆舌に尽くしがたいものがありました。

こう書くと、なんか小島慶子さんの番組ばかり集中的に終わってる気がしますが、最近では私も二回ゲストで出演させていただいたコミュニティ局、市川うららFMの『さやGoodナイト!』が終了した。

私の好きな安住紳一郎さんの『日曜天国』、伊集院光さんの『深夜の馬鹿力』、久米宏さんの『ラジオなんですけど』、ジェーン・スーさんの『生活は踊る』(ここまでTBS)、ユーミンの『オールナイトニッポン』、清水ミチコさんの『ラジオ・ビバリー昼ズ』(ここまでニッポン放送)、ナジャ・グランディーバさんの『レツゴー・フライデー』(MBS)、『ラジオ深夜便』(NHK)も、いつか終わるときがくるんである。

そのとき、サイレント・リスナー(メールや葉書を出さない視聴者)に徹していたことを後悔しないために、今からメール出そう、と思った。

ラジオのメールって難しいもんで、ほぼ読まれることはないのであるが、それでも出そう。ささやかな応援の意思表示のためにも。

あ、自慢じゃないが、いや自慢だが、ユーミンの『オールナイトニッポン』で、私のメールが一度だけ読まれたことがある。

ラジオネームがバレるので内容は伏せるが、私のラジオネームが、ユーミンの声帯をふるわせたのである。ひとり部屋で狂喜乱舞したことは言うまでもない。

私のラジオ人生で栄華を極めた瞬間であった。あんな瞬間はもうやってこないかもしれないが、でもメール出すよ。