二ヶ月ごとに展示を入れ替える、台北当代芸術館に行ってきました。

今回の展示は、、、


アジアのLGBTQに関連するアート展!

友人と、Qって何の略?と話してたら、スタッフさんが「Queerですよ」と教えてくれた。うーむ。その言葉はたしか蔑称だったと思うのだが。新しい意味で使われはじめてるのかな。しかし、どんどん言葉が長ーくなっていくなぁ。当事者だけどいまいち区別もアップデートもできてない私である。

今年は折しも台湾がアジアで初めて同性婚合法化に向けて舵を切り、そして会期中には台北ゲイパレード、というタイムリーな展示でした。

作品は、なんというかホレ、なかなか直接的な表現も多くてですね(笑)、やはり抑圧されると解放も大胆になっちゃうんかいなーと思いながら、あんまり直視できず、写真もなんとなく撮る気になれず、ササッと見終えました。

しかし、台湾とアジアにおける同性愛の歴史がわかってよかった。

自分用にメモしておきます。

1950年代、アメリカを通じて、台湾にも「ゲイ」という概念が知られ始めます。

1960年代~、これにいち早く影響を受け、反応を見せたのがアートや文学の分野でした。政治や社会より何十年も前から受け入れてきたなんて、アートや文学の役割のひとつはやっぱここにあるんだなーと思う。

1991年に香港で同性愛が非刑罰化(←超最近やん!!)されたんですが、その二年前に香港で、アジア初のゲイ映画祭が開催されていたというのも興味深い。

あとすごいなーと思うのが、台湾社会の、マイノリティに対する風通しのよさ。

2003年に台北ではじめてゲイパレードがあった翌年、立法院で性別平等教育法が制定。学校でセクシュアル・マイノリティについて学ぶようになったとか。

さらに、2008年にトランスジェンダーの青年が自殺するという事件があった同年、トランスジェンダーホットライン設立とか。

この対応の早さ!

多様性(性に限らず)については、台湾はアジアでもかなり先進国だと思う。

さて、私もせっかく台湾にいることだし、いつかゲイパレードを見に、と思いつつ、人混みが苦手でぜんぜん行ってない。

来年は行けたら行くわー。(←行かないパターン)