ずっと見たかったドキュメンタリー映画。前回の帰国中、渋谷のシアター・イメージフォーラムに観に行けました。

『日曜日の散歩者』は、日本統治時代の台南に実在した、日本語で創作した台湾人詩人たちをテーマにした映画です。

ドキュメンタリーっていうもんだから、何か知識欲を満たしてくれるような、情報満載の映画かと思ったら、全然違って肩すかし。

彼らのシュルレアリスムの詩の世界観を、映像や絵画や音楽でコラージュしたような、不思議な作品でした。

とはいえ、のんびりとした台南の空気、内に秘めたあこがれと葛藤、敗戦後の言語弾圧の黒い影などがちりばめられて、想像しながら楽しみました。

挫折した者たちの輝き、みたいなことにキュンとしてしまうのは、私が日本人だからでしょうか。

東京では上映終了ですが、その他地域ではこれからロードショーのようです。詳しくは以下を。