この日、私は有名な朝食の屋台に行ってみたのだが、早く行くと並んでると思い、遅めに昼近くに行った。ら、売り切れたのか、まだ時間じゃないのに閉店しててショック。

さらにそのあと行こうと思ってた美術館も、定休日じゃないのに閉まっててショック。

街に拒否られてるのだろうか。

アラサーの隠居はもう予定外のことに対応できないよ。

それで虫のように歩いて時間をつぶしまくり、早めに寧夏夜市を目指しました。

そしたら、雙連駅から寧夏夜市に向かう道すがら、ある朝ご飯屋がなぜか、まだ開いてた。

あまり有名ではないようだ。

朝ご飯屋なので、この夕方に客はいない。

台湾は日本と違って、うっかりしたとこに入ると超マズかったりする。どうしよう。

よく見たら、オヤジが実直な職人の顔をしていたので、ここならまあ大丈夫と判断した。

豆漿(豆乳)が苦手なので、米漿(米とピーナッツのミルク)と油條(揚げパン)を注文しました。合計37元。やすっ


食べながら、オヤジが油條を作ってるのを観察できたのでラッキー。

職人が働いてるのを見るの、超楽しい。

油條の作り方を動画サイトで見たことあるけど、あんな雑じゃなくて、オヤジの作り方はすごーく丁寧だった。

習字の筆ぐらいの長さに切った生地をきれいに並べて、ひとつずつ、鉄の棒みたいなので中心に凹み線を入れる。

で、両端を持って、伸ばしながら鍋にIN。

ミョーン、サッ!この動線が美しい!

そしてながーい箸で、油とパンと会話するように、一つずつ転がしながら全体を揚げていきます。

んで、ステンレスの網かごに、長さと太さの揃ったまっすぐな油條が並んでいくさまは圧巻でした。

心の中で拍手。パチパチ。

鍋の中に、一回に入れる本数が決まってるみたいだった。

たぶん、油の温度が下がって、揚がりにムラが出るからかな?

毎日のあさごはんが、こんなに地道な技と集中力で作られてるなんて!

朝ご飯をあの有名店で食べてたら、これ見れなかった。

いやーいいもん見せてもらいました。