オルセー美術館の30周年記念展を、なぜか台北の故宮博物院でやってました。


この展示で一番好きなのはミレー。

有名な『落ち穂拾い』が見れてよかった。
『種まく人』も見たかったが、あれはなんと二枚のうち一枚が山梨県立美術館にあるらしい。

ミレーが好きなのは、きっと地味で質素で地に足のついた人物だったと思うから。

近代化と物質的豊かさに浮かれまくった19世紀のフランスに生きながら、そんなもんに踊らされず、人間の基本である食をつくる人たち=農民を生涯かけて描き続けた人、というのが私のミレーに対する認識。(美術詳しくないんで、間違ってたらすいません)

ミレーを含むこの時代の画家たちは、今までの価値観が崩れていく激動の時代に、なんとか自分の生き方を見つけだそうと必死にもがいてる感じがして、激動レベルでは負けない現代を生きる私にもグッとくるものがありました。

観に行ってよかったなー。

オルセー美術館展は7月24日まで開催中です。