どう読めばいいのかわかんなかった。森鴎外の『舞姫』。

過去に何度かチャレンジしたが、文体が格調高すぎて挫折。きっと崇高な恋愛物語なんだろう、と思ってたところ、井上靖の現代語訳を発見!さっそく読んでみた。

ら、明治時代にドイツへ国費留学した日本人男子が、ドイツ人の踊り子との恋にうつつをぬかして免官(クビ)になり、孕ませたあげくに見捨てて帰国。私を帰国させた友人を恨むぜ!という内容、、、。

明治のだめんずを格調高く書いただけ?しかもその書き方が甘くないか?自己愛を突き破れなくてカッコつけてるだけというか。これは男が男のふがいなさを描くから?

たとえば宇野千代が書くダメ男も、太宰治が書く女の業も、もっと徹底的な気がする。異性だから遠慮がないっていうか。

見捨てられた踊り子からの視点で書いた『舞姫』が読んでみたかったなー。