暑い日が増えてきて、ちょっと前まで街角を満たしていたキンモクセイの香りが別の香りに取って代わった。

よくお参りに行く近所の廟のそばにある大木が、こんな花をつけてました。


五枚の小さな、細長い白い花弁で、まんなかが紫色になってます。日中は、強い日差しに消し飛んでわからないのだけど、日が暮れるとあまく匂い始めます。

ググってもよくわかんかったので、台湾人に聞いたら、苦楝(クーリャン)という木だそうです。台湾語だと「かわいそう」みたいに聞こえるね、って笑っていた。

しかしですよ、これが日本名は栴檀、というんです。あの、栴檀は双葉より芳し、の栴檀?
かと思ったら、それは白檀のことで、これとはまた違うんだって。(wiki情報)

異国に住むと、季節感のメモリを書き換え、でもないな、季節感のメモリがもうひとつ増えるような気がして、豊かな気持ちです。