先月の話ですが、高円寺で台湾フェアというのがあって、ちょうど台湾に発つ前だったし、前夜祭のつもりで観に行ってきたのが、『太陽の子』という台湾映画でした。
簡単に説明すると、台湾東部の花蓮にあるアミ族の村に、開発の話が持ち上がり、観光ホテルを建てるためにアミ族の土地が買収されそうになるんですね。それに立ち向かう村人の話です。
これ観たら、もうほんとーにいろいろ考え込んでしまった。

映画だから、いろんな立場の人が出てきます。
開発のために土地を売買する人、先祖代々の土地を守ろうとする人、あほみたいに写真をとりまくる観光客。
私がこの中でいちばんなりうる立場って、観光客なんですよね。
なんか、、、開発されて観光客がたくさん来てお金が入ってきたとしてですよ、それがほんとに現地の人のためかと言ったら、そうではないような気がする。
いや、観光はもちろんいいんですが、私も時々は楽しみますし、でも私みたいな部外者がその村のためにできることって、開発でドーンと資本主義のパワーを注入して危ういバランスの再生をするんじゃなくて、まずは観光業がなくても村が自立して生きていける状態になるためのサポート、観光とかいうのはそれからの話、という気がするんだけど。自給自足っていうか。
理想だけをいえば、経済的にも精神的にも、誰にも依存していない状態にお互いがなったとき(現地の人は経済を観光に依存せず、私は楽しみを観光に依存していない状態になったとき)、私ははじめてその場所に「お邪魔します」の気持ちで訪れたいと思う。
観光業に経済を依存してる状態の場所に観光客として行くのって、依存を増長させるだけのような気がして、もうどーすればいいのかわかんない。
あともうひとつ、今の時代、開発か伝統かどちらかを選ぶのではなくて、なんとか共存していけないものなのかな~。そうなっていく途中なのかな?
なんてことを思った映画でした。

ハイ、か~なりまとまりがなくなりましたが、思ったことをメモがてら記録しておきたかっただけなので、とくに重大な意味はありません。

重大なことは、映画はほんとうに素晴らしかった、ということです。機会があったら是非観てみてください。

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