ジャケ買いならぬ、図書館でジャケ借りしてしまったこの本。


私はイスラムの幾何学模様が好きで、モスクに見学に行くと、壁とか天井をいつまでーも見ていられます。どこまでも無限に広がっていくような感じがする。


それであの複雑な模様をどうやって作ってんのかって思ってこの本読んでみたら、基本的にコンパスと定規だけでできるんだって(驚)。


しかも意匠にもひとつひとつ意味があって、たとえばモスクの幾何学模様を解体していくとシンプルな円になる(←数学的すぎて謎)らしいんだけど、円はもっとも初歩的、かつ単純な図形で、これは唯一性を表しているとか。円は限りなく重ねていけることが無限性にもつながります。


あとアラベスクは、植物のリズムやエッセンスを解釈した結果、死生観や膨張と収縮のイメージが渦巻きのようなデザインに。なんとなく東洋の陰陽の法則と似ていますね。


うーん、デザイン系の本って詳しいことわかんなくても、見てるだけでおもしろいんだよな~。