超有名なのにいまだに何者なのかわかんない人、それがオノヨーコさん。

この本を読んで、ヨーコさんが思い描く平和ってでかすぎて、理解できなくて、そばにいる人には大変なこともあるだろうな~と思った。なんていうか、最終的な平和のためなら、小さな不和なんて飲み込んでしまえばいいのよ!という気概を感じます。


たとえば、「続けられないことに罪悪感を抱く必要はないの、正直であるということは変わっていくということなのだから、変化を恐れないで」というようなこと。

または、平和のために大きなことをしなくても、「たった一個のクロワッサンが、パン屋さんの手を離れて行く先々で知らない人の素敵な朝を作ったりする、それは小さいことだけれどたしかに世界を変えるのだ」というようなこと。


目先の小さなこと、取るに足らないことや一見悪いように見えることが、実は未来でどんな可能性につながっているのか、ヨーコさんはそれをじっと静かに見ている人、という感じがします。

目先の損得だけがすべてみたいな現代社会で、これって超むずかしいことだと思うけど、その確かさを、小さな声でずーっとずーっと言い続けてくれることの尊さよ。