私はTBSラジオの番組「相談は踊る」のヘビーリスナーです。ドスの利いた中毒性のある低い声で、国民のお悩みをドスドス解決していらっしゃる素敵なジェーン・スーさん。
スーさんと私との関係は、以前私が相談を番組に投稿したとき、それにまつわる自意識との葛藤に私がひとりで勝手に疲れ果て、それ以降は静かなるリスナーに徹しているという…、つまり他人です。相談は読まれませんでした。ほんとうによかった。
そんなジェーン・スーさんが書かれたこの本では、今まであんまり語られるのを聞いたことがない「四十路の老い」に真正面からズバズバ切り込んでいます。おかげで全四十路が老いの話をしやすくなったんじゃないかと思う。
私はまだヒヨっ子三十路ですが、とてもうれしい。なぜなら私は三十路で、すでに老いを感じはじめているから。
隠居はひまなので、季節と老化に早く気づきます。


講談社エッセイ賞受賞おめでとうございます!



・・・・・・・・・・・・・・・・・


●隠居生活の本出てます