イスラムというと、昨今世間をにぎわすあのこと…にはまったく触れず、この本では報道とか観光旅行では取り上げられないフツーの人たちをフツーに見つめて、好き嫌いに偏りすぎることなくフツーにイキイキ描いていて、アラブ好きの私としてはとても嬉しかった。
私も旅先や日本国内で、たいへん親切にしていただきましたので、「そうそう、フツーのイスラムの人たちってこうだった~」と懐かしく読みました。
陽気と恥じらい、敬虔と適当、混沌と平和が共存しているあの文化圏。うーん、また行きたくなってきた…。
著者の常見先生は、自らを小心者と呼びながら、ガイドブックに載っていない、現地のガイドも嫌がるような奥地にひとりでずんずん入っていき、ときにはうっとうしいエジプトの子供たちをカメラでぶん殴って追い払うほどの肝っ玉おばさん。同じく観光に興味がない、現地住み着き系旅人の私にはドンピシャの本でした。
この本、今こそもっと読まれてほしいなぁ
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