おまえさんは、俺が友に言った言葉に涙した。
俺の言葉は決して、きれいな言葉ではなかったはずだ。
荒っぽい言葉だったからな
聞き様によっては、皮肉屋の辛辣な言葉に聞こえたはずだ。
その言葉に
おまえさんは涙したんだよ。
それがどいうことかわかるか?
俺が友に発した言葉を聞き
俺のその友への親しみと信頼を感じ取ったんだよ。
俺が言った言葉の中に愛を感じたのさ
おまえさんの中にある同じ愛が反応したんだよ。
おまえさんも俺と友との間にある
同じものを信じたくて、
俺たちのようになりたいと思っている友がいるから
余計に泣いたのかもしれないけどな。
まあ、それは横に置いといてだ
おまえさんには、言葉の奥にある気持ちを感じることができる力がある。
そして、俺と同じ愛を持っている。
じゃなきゃ、おまえさんは泣いたりしないさ。
前の日におまえさんは、
俺の親愛なる友の話を聞いただろう。
そして、その哀しみを自分のことのように思い
自分の心の中で受け止め
自分の中に同じ想いがあることを感じながら
共に泣いた。
それは、ただの同情じゃなかったはずだ。
おまえさんは、その後、俺の友の哀しみが癒されることを祈ってくれただろう!?
俺の友もそれを感じて喜んでたよ。
俺もうれしかったぜ。ありがとうよ。
おまえさんには、ちゃんと愛があるんだよ。
おまえさんの中に根付く愛がな。
それは、俺と同じ愛じゃないかもしれない
でも、寸分も変わらぬ愛なんだよ。
分かるか?
愛にきまった形も垣根も何もない。
これが愛です。なんて誰が出す?
けど、それをおまえさんたちは
無意識のうちにやり取りしてるんだぜ
すごいことだぜ。
だから、おまえさんはおまえさんを信じて
おまえさんの言葉で
おまえさんのやり方で伝えていけばいいんだよ。