私は生まれた時からある病気を持っている。


翼が成長しない病気だ。


ゆえに私は翼を広げることができなかった。


だから大きい翼を持つ人に憧れる。


幼い頃に私がすごした街はごく普通の都会だ。


電車に揺られ、日中はいつも渋滞。


人間には翼が生えているが、飛ぶことはできない。


たとえ大きな翼を持っていても。


私には人の翼が見える。


電車の中にいる人のほとんどは、翼が枯れている。


広げることなく大人になって人たちだ。


だからよけいに大きい翼を広げている人は目立つ。


また一人見つけた。


今度は翼とはいえない・・・・・・・・


ほとんどが骨でできている。


まるで死神に翼が生えたような。


目があった。


つづく・・・・・