◆棋聖戦第3局他
・7月1日の将棋対局は6局
(1)第95期棋聖戦五番勝負第3局
①藤井聡太棋聖(七冠・先)vs山崎隆之八段
※意外にポッキリ折れた感じで逆転を許し叡王を奪取された藤井聡太棋聖・七冠ですが、初タイトルを獲得して藤井聡太一強に体制を崩した伊藤匠叡王も打倒藤井に全知力を傾注した所為か他の棋士には4勝5敗と負け越していて二強鼎立までの道は遠いようです。藤井聡太棋聖は七冠に転落後の初対局となりますが初失冠の影響は如何ばかりか?が最大の関心事になりましょうか?3連勝で棋聖を防衛し、史上最年少永世称号(永世棋聖)を獲得しての再出発となるか?失冠の影響が出て防衛に待ったを掛けられると2021年11月24日以来の2連敗となります。2年7カ月もの間2連敗を喫していないということは敗けを引き摺らないメンタルの強さを物語るものでありましょうが、あらゆる面で異次元の強さは簡単に崩れるとは思えません。この後、第65期王位戦で渡辺明九段の挑戦を受け(7月6・7日第1局)、8月末か9月初旬には第72期王座戦が待ち受けています。王座戦の挑戦者決定トーナメントはベスト4が決まっていて準決勝は永瀬拓矢九段(全王座)vs鈴木大介九段戦と羽生善治九段vs広瀬章人九段戦の勝者で決勝戦が行われます。絶好調とは言えそうもない伊藤匠七段が叡王を奪取したことで今後の挑戦者は「上手く戦えば勝てる」という感触を得ていることでしょうから藤井聡太七冠としても今まで以上の苦戦を強いられることになりそうでタイトル戦線は面白くなること必定です。
(2)第37期竜王戦4組昇級者決定戦Aブロック3回戦
②谷川浩司17世名人vs村田顕弘六段
※勝者は4回戦で伊藤真吾六段と対戦します。
(3)第37期竜王戦6組昇級者決定戦Aブロック2回戦
③泉正樹八段vs岡部怜央四段
※勝者は3回戦で横山友紀四段と対戦します。
(4)第74期王将戦二次予選2組1回戦
④屋敷伸之九段vs梶浦宏孝七段
※珍しいと感じた通り初手合わせ。勝者は2回戦(準決勝)で佐藤天彦九段と対戦します。
(5)第18回朝日杯将棋オープン戦一次予選
・15組1回戦
⑤神崎健二八段vs山本真也六段
※勝者は同日2回戦で折田祥吾五段と対戦します。
・同2回戦
⑥折田祥吾五段vs⑤の勝者
※勝者は準決勝進出。
◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)