増田康八段A級デビューを白星で・6月18日の将棋対局結果(2024.6.19) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆6月18日の将棋対局結果

 

(1)第37期竜王戦6組昇級者決定戦Aブロック1回戦

①●福崎文吾九段vs〇森本才跳四段(先)

 ※勝った森本四段は2回戦で横山友紀四段と対戦します。

 

②●室岡克彦八段vs〇岡部怜央四段(先)

 ※勝った岡部四段は2回戦で泉正樹八段と対戦します。

 

(2)第83期順位戦A級1回戦第2局

③〇増田康宏八段(10位・1勝)vs●菅井竜也八段(4位・1敗)

 ※「東の天才・増田康宏八段(26歳)」A級デビュー戦ですが調子はどうも芳しくありません。2023年度はB級1組での9勝3敗を除くと11勝16敗、勝率.407で良くA級に上がれたものだと思わざるを得ません。通算成績は288勝144敗、勝率.667と立派なものですが天才に有りがちな気まぐれとか摑みどころのない不思議さを感じさせます。一方の菅井竜也八段(32歳)は通算成績417勝209敗、勝率.666とほぼ同じですが増田康八段が後6年間2勝1敗のペースを保てるかどうか?棋士としての実績もタイトル戦登場4回、獲得1期(王位)、棋戦優勝4回(銀河戦・朝日杯・新人王戦・ネット将棋最強戦)の菅井八段が新人王戦優勝2回のみの増田康八段をかなり引き離しています。増田康八段がA級に定着し、タイトル戦の常連になるようだと面白くなると思うのですが・・・。

 ※振飛車党の頭目の菅井八段が飛車を振らず居飛車の戦いを挑みました。過去4勝1敗と勝ち越している余裕かどうか趣旨が良く分かりません。増田康八段もビックリしたのではないかと思いますが「矢倉は終わっていないと」変節した矢倉模様で様子を観ながら手探りで指し進めれば、菅井八段は左美濃に組んで実質振飛車の感じ。しかし、その間に先に攻撃態勢を築いた増田康八段が先制攻撃に成功。菅井八段も防戦しつつと金で増田玉に迫りましたが間に合わず。増田康八段がA級デビュー戦を白星で飾りました。

 

(3)第96期棋聖戦一次予選

・イ組1回戦

④●日浦市郎八段vs〇井出隼平五段(先)

 ※勝った井出五段は同日2回戦で⑤の勝者・谷合廣紀四段と対戦しましたが敗退。

 

⑤●高野智史六段vs〇谷合廣紀四段(先)

 ※勝った谷合四段は同日2回戦で④の勝者・井出隼平五段と対戦して勝利。

 

・同2回戦

⑥●井出隼平五段(④の勝者)vs〇谷合廣紀四段(先・⑤の勝者)

 ※難敵・高野智史六段に勝った谷合四段が勢いに乗って井出五段を破って準決勝進出。1日でレートを20点上積みしました。

 

・へ組1回戦

⑦●池永天志六段(先)vs〇竹内雄悟五段

 ※池永天志六段(31歳)は本年4月7日付で六段に昇段。竜王戦ランキング戦2期連続昇級(4組⇒3組⇒2組)によります。

 ※勝った竹内五段は同日2回戦で⑧の勝者・上野裕寿四段と対戦しましたが敗退。

 

⑧●島本亮五段vs〇上野裕寿四段(先)

 ※勝った上野四段は同日2回戦で⑦の勝者・竹内雄悟五段と対戦して勝利。

 

・同2回戦

⑨●竹内雄悟五段(⑦の勝者)vs〇上野裕寿四段(先・⑧の勝者)

 ※勝った上野四段は準決勝進出で出口若武六段と対戦します。

 

・チ組2回戦

➉〇都成竜馬七段(先)vs●阪口悟六段

 ※勝った都成七段は同日準決勝で村田顕弘六段と対戦しましたが敗退。

 

・同準決勝

⑪〇村田顕弘六段(先)vs●都成竜馬七段(➉の勝者)

 ※村田顕弘六段が難敵・都成竜馬七段を降して決勝進出。

 

(4)第32期銀河戦Aブロック7回戦

⑫〇小林裕士八段(先)vs●青嶋未来六段

 ※小林裕士八段は5人抜き中で決勝トーナメント出場権を獲得済です。

 ※小林八段がレート差248点の青嶋六段を破って6人抜きを達成。8回戦で阿久津主税八段と対戦します。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)