C級1組開幕・6月11日の将棋対局は18局(2024.6.11) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆C級1組開幕

・6月11日の将棋対局は18局

 

(1)第83期順位戦C級1組1回戦

 ※第82期名人戦は藤井聡太名人が豊島将之九段の挑戦を4勝1敗で退けて2連覇。第83期位戦がC級1組を皮切りに開幕となります。前期は31名でしたがB級2組から大量の5名が落ちて来て+5名、C級2組から3名が上がって来て+3名、B級2組に3名が昇級してー3名、C級2組に2名が落ちてー2名、差引3名増で34名に増えました。今後はAI活用に対応出来なくなったベテランが落ちる速度が加速すると思われ底辺のC級1組とC級2組は年々在籍者が増えて行くことが予想されます。ちなみにC級2組は前期から1名減って54名となりました。これは豊川孝弘七段(57歳)と近藤正和七段(52歳)がフリークラス宣言をしたものと思われることによります。両名とも定年の65歳まで現役を継続できます。しかし、10局分の対局が無くなりますから年間百五十万円くらいの減収になると思われます。

 ※注目はC級2組から上って来た冨田誠也五段(28歳)、藤本渚五段(18歳)、高田明浩五段の若手3名。冨田五段と高田五段は3期を要しましたが藤本五段は1期で昇級。デビュー当初の半年は不戦敗が2回も有って精神的に何か問題がありそうに感じましたが年度が替わるや勝ちまくり一時は中原誠16世名人が持つ歴代最高勝率を56年振りに更新するかと思われたほどの大活躍を見せて伊藤匠七段と共に藤井聡太一強状態を突き崩すかもしれない大物感が漂って来ました。レートも1,786点まで上げてランキングは16位。藤井聡太八冠の同時期(デビュー1年半後)は1,796点でしたから僅か10点差。伊藤匠七段の同時期は1,725点でしたから藤本渚五段の凄さが半端でないことが分かります。と、いうことで私は藤本渚五段を昇級候補の本命としたいと思います。34名の大所帯で各自10局ずつ戦いますから藤本渚五段と対局が組まれた棋士はハンデを背負って戦うことになりましょう。この点で新規昇級で勢いのある3名と対局が無い斎藤明日斗五段(25歳)は絶好のチャンス。前期は連続昇級を逃がしてやや勢いが弱まった感じがあるので今年度は勝負の年。冨田五段と高田五段はジワジワと力を付けて来た感じで一期抜けは厳しいかもしれませんが昇級を目指す面々にとっては誠に厄介な存在になるでありましょう。

 ※昇級候補の対抗に挙げた都成竜馬七段は第75期(2017年度)デビュー初年度で8勝2敗、第76期も8勝2敗でC級1組に昇級。第77期(32位)5勝5敗、第78期(20位)8勝2敗、第79期(5位)5勝5敗、第80期(16位)6勝4敗、第81期(11位)7勝3敗、第82期(4位)8勝2敗と昇級のチャンスを3回逃して7期目の挑戦になりますが藤本渚五段戦と斎藤明日斗戦が大勝負。1勝1敗で切り抜けると順位が最上位ですから昇級は有望。2敗すると他力本願になるでしょう。

 

①阿部隆九段(1位)vs宮本広志五段(19位)

②野月浩貴八段(22位)vs中村修九段(2位)

③畠山鎮八段(3位)vs阿部健次郎七段(27位)

④飯島栄治八段(4位)vs西尾明七段(15位)

⑤黒田堯之五段(9位)vs井上慶太九段(5位)

⑥片上大輔七段(16位)vs都成竜馬七段(6位)

⑦出口若武六段(7位)vs高田明浩五段(29位)

⑧斎藤明日斗五段(8位)vs村田顕弘六段(20位★)

 ※斎藤明日斗五段(25歳)は初年度こそ負け越しましたがその後は6割以上の勝率で2022年度には.816と大爆発。2023年度も.646と堅調でしたがやや勢いが細った感じ。しかし、今期は対戦相手に大いに恵まれ9勝は堅そうに見えます。

⑨三枚堂達也七段(10位)vs金井恒太六段(23位★)

➉古森悠太五段(11位)vs宮田敦史七段(14位)

⑪先崎学九段(12位)vs窪田義行七段(33位★)

⑫藤本渚五段(30位)vs西田拓也五段(13位)

⑬門倉啓太五段(17位)vs船江恒平七段(25位)

⑭飯塚祐紀八段(24位)vs佐藤和俊七段(18位)

⑮千葉幸生七段(21位★)vs阪口悟六段(32位★)

⑯畠山成幸八段(26位★)vs北島忠雄七段(34位★)

⑰冨田誠也五段(28位)vs真田圭一八段(31位★)

 

(2)第32期銀河戦Gブロック6回戦

⑱森内俊之九段vs服部慎一郎六段

 ※勝者は7回戦で鈴木大介九段と対戦します。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)