藤井聡太棋聖開幕戦を制す・6月6日の将棋対局結果(2024.6.7) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆棋聖戦開幕

・6月6日の将棋対局結果

 

(1)第95期棋聖戦五番勝負第1局

①藤井聡太棋聖(八冠)vs山崎隆之八段

 ※棋聖戦4連覇中の藤井棋聖は5連覇すると永世棋聖の称号を獲得します。現在の史上最年少永世称号獲得者は記事が見当たりませんが2008年度の第21期竜王戦で渡辺明九段が連続5期竜王を獲得して初代永世竜王となった24歳であろうと思います(正しくは中原誠16世名人が1971年前期の第18期の「棋聖」を獲得して「永世棋聖」の資格を得た23歳11ヵ月でした。当時棋聖戦は年に2回開催されていたので最短2年半で永世称号が獲得できていました)。挑戦者の山崎隆之八段は1981年2月14日生まれの43歳。1998年4月1日18歳でプロ入り。通算成績は709勝418敗、勝率.629。タイトル挑戦は2009年度の第57期王座戦(羽生善治王座に0-3で敗退)の1回のみで今回が2回目。棋戦優勝はNHK杯2回(2004年度第54回・2017年度第67回)、ネット将棋・最強戦1回(2009年度第3回)、新人王戦2回(2000年度第31回、200年度第35回)、早指し新鋭戦1回(2002年度第21回)、叡王戦1回(2015年度第1期・非タイトル戦)、JT杯プロ公式戦1回(2017年度第38回)の合計8回。2020年度第79期順位戦B級1組で9勝3敗の成績でA級に昇級。23期目でのA級昇級は史上最長記録。しかし、A級の壁厚く1期で降級。独創的な棋風で形に捉われない前例のない将棋が得意で面白い将棋が観られそうです。藤井八冠にとは2戦して1勝1敗。山崎八段は今年度7連勝と絶好調。レーティング・ランキングも15位まで上げて来ています。

 ※絶好調の山崎八段ですが得意の攪乱技が空回りし、藤井棋聖が並み居るプロ棋士を感嘆させた見事な仕掛けからスッパリと完勝しました。第2局以降の見所は藤井棋聖が時間に追われて山崎八段の引っ掛け業には嵌るかどうか?になりそうです。

 

(2)第74期王将戦一次予選

・3組決勝

②●千田翔太八段vs〇三枚堂達也七段(先)

 ※A級に昇級して復調したかに見えた千田八段ですが今年度は2勝4敗と出足で躓きが目立ちます。

 ※千田八段は調子を狂わせているようで3連敗。勝った三枚堂七段は二次予選進出。

 

・5組決勝

③梶浦宏孝七段vs井出隼平五段

 ※本格化の兆しが見える梶浦七段。今年度の活躍が楽しみですが井出五段には2勝3敗と負け越しています。

 ※梶浦七段。対戦成績を五分に戻して二次予選進出。

 

 

(3)第14期加古川清流戦1回戦

④●北村啓太郎三段vs〇高坂直矢三段(先)

 ※初参戦と思われる高坂直矢三段(16歳)が勝って2回戦で狩山幹生四段と対戦します。高坂三段は今期(第75回)三段リーグ13位で目下5勝3敗と苦戦。全部で18戦するので13勝5敗が昇級の目安になりますから残り8勝2敗が必要。北村三段(20歳)は9位で4勝4敗。

 

(4)第32期銀河戦Fブロック6回戦

⑤〇都成竜馬七段(先)vs●森本才跳四段

 ※5人抜きの森本四段6連勝成るか?

 ※森本四段6人抜き成らず。都成七段か石井健太郎七段のどちらかが5連勝しなければ森本四段が決勝トーナメント出場権を獲得します。勝った都成七段は7回戦で石井健太郎七段と対戦します。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)