◆5月19日の将棋対局結果
(1)第82期名人戦七番勝負第4局2日目
①豊島将之九段(先・0勝3敗)vs藤井聡太名人(八冠・3勝0敗)
※豊島将之九段は今年度に入って6連敗中。昨年度からの直近30局では9勝21敗で勝率.300という信じ難い絶不調。毎年上半期は快調に飛ばす人ですが深刻なスランプ状態に陥ったように見えます。藤井聡太名人も叡王戦では初のカド番に追い込まれるなど不調が囁かれていますが名人戦でストレートで初防衛を果たして調子を取り戻しておきたいところでしょうか。
※1日目は後手番の藤井聡太名人が横歩を取れば豊島九段は角交換から角を先着。金と刺し違えて手にした金で飛車を捕獲。角2枚(藤井)と飛車2枚(豊島)の戦いになり、藤井名人が2歩得ですが馬が窮屈な状態で攻勢を取りにくい状況もあってかAIの判定は「豊島優勢」。とは言え豊島九段も優勢を拡大する手立てが難しそうでジリジリした展開が続きそうです。39手目を豊島九段が封じて1日目が終了しました。消費時間は豊島九段が4時間8分、藤井名人3時間55分とほぼ同じ。
※豊島九段の封じ手は「▲7七桂」。これに対し藤井名人も▽3三桂。▲6五桂、▽2五桂と跳ね合って藤井名人は攻め合いに活路を求め一時は互角に戻しましたが豊島九段が譲らず本来の力を示して対藤井戦の連敗を12で止めてシリーズ1勝目を挙げました。第5局が回って来た北海道紋別市では主催者、ファンが歓喜雀躍したことでありましょう。
(2)第74期NHK杯将棋トーナメント1回戦
②〇横山泰明七段vs●齋藤明日斗五段(先)
※勝った横山泰明七段は2回戦で永瀬拓矢九段と対戦します。
◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)