5月8日の将棋対局結果(2024.5.9) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆5月8日の将棋対局結果

 

(1)第82期名人戦七番勝負第3局1日目

①〇藤井聡太名人(先・3勝)vs●豊島将之九段(3敗)

 ※並行して行われている第9期叡王戦では挑戦者の伊藤匠七段に2連敗してタイトル戦初のカド番に追い込まれた藤井聡太名人。昨年度の出来が良過ぎた反動が出てきたのかもしれません。本局で敗れると2021年9月17日以来の2連敗となります。

 ※1日目は豊島九段が角換わりを拒否して雁木の戦いに。藤井聡太名人は棒銀で2筋突破を伺う構えを見せれば豊島九段は34手目で9筋の歩を突かず▽4一玉と玉を狙われている2筋に近付けたことからAIは藤井聡太名人有利の判定。藤井名人は▲1五銀~▲2四銀と出て銀が捌ける形になり棒銀は成功。豊島九段は▽2二歩と打って辛抱して反撃を狙い藤井名人が45手目▲2三歩と打つか?▲1六段角と打ってから▲2三歩と打つか?というところで封じ手の時間となりました。藤井名人は42分考えて封じて1日目が終了しました。AIは素直に▲2三歩打ちを推奨しています。

残り時間は藤井名人が5時間53分と余裕を残し、豊島九段は3時間42分と過半を消費して苦戦の様相。 

 ※藤井聡太名人、連敗せず。それにしても豊島九段は精彩がありません。豊島九段は例年上半期は滅法強く、下半期に調子を落とすというパターンが続いていて2023年度は上半期14勝5敗(勝率.737)と快調でしたが下半期は10勝15敗(勝率.400)と極端に成績が悪化。年度末は菅井竜也八段を破って名人挑戦権を獲得、続いて斎藤慎太郎八段を破って復調成って今年度も上半期は快調に飛ばすかと思われましたが、今年度緒戦で超新星・藤本渚五段に敗れて再び変調を来たしたか名人戦七番勝負が始まって藤井名人に3連敗。5月2日には「お得意さん」で15連勝中であった佐藤天彦九段にも敗れていて目下5連敗中と一寸深刻なスランプに陥ったのかもしれません。羽生善治九段が無冠になって8つのタイトルを8人で分け合う「戦国時代」を終わらせた豊島九段と渡辺明九段が共に絶不調とあっては面白くありません。早期の復調を期待したいののです。藤井名人は叡王戦で初のカド番に追い込まれて調子落ちが懸念されましたが本局は豊島九段の不調もあってか全く危なげない完勝。

 

(2)第37期竜王戦3組ランキング戦決勝

②●本田奎六段vs〇池永天志五段(先)

 ※池永五段が勝って3組優勝で賞金261万円を獲得し決勝トーナメント3回戦に進出、敗れた本田六段は準優勝で63万円の賞金を得ます。また、両者は2組に昇級となります。

 

 

 

(3)第37期竜王戦4組昇級者決定戦Bブロック2回戦

③〇佐藤紳哉七段vs●折田祥吾五段(先)

 ※勝った佐藤紳哉七段は3回戦で村山慈明八段vs戸辺誠七段戦の勝者と対戦します。

 

④〇服部慎一郎六段vs●石田直裕五段(先)

 ※勝った服部六段は3回戦で横山泰明七段と対戦します・

 

(4)第72期王座戦挑戦者決定トーナメント1回線

⑤〇糸谷哲郎八段(先)vs●千田翔太八段

 ※勝った糸谷八段は2回戦で羽生善治九段と対戦します。

 

(5)第50期棋王戦予選

・3組準決勝

⑥●佐々木大地七段(先)vs〇斎藤明日斗五段

 ※勝った斎藤明日斗五段は決勝進出で飯島栄治八段vs佐々木勇気八段戦の勝者と対戦します。

 

・7組準決勝

⑦●古賀悠聖六段vs〇黒田堯之五段(先)

 ※勝った黒田五段は決勝進出で村山慈明八段と対戦します。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)