第74回NHK杯将棋トーナメントの予選結果公開される(2024.3.26) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆第74回NHK杯将棋トーナメントの

  予選結果公開される

 

◆本日3月26日に昨日の将棋対局結果をまとめようと作業に掛かったところ「本田奎六段」のレートの数値が奇妙に動いていたことからNHK杯の結果が公開、反映されたものと分かりました。

◆最大の注目点は「藤本渚五段」の結果で、私はてっきり予選から出場と思い込んでおりましたので、この予選で3勝稼げる可能性があるので歴代最高勝率(.8545)更新の可能性は残っていると考えた訳です。現在発表されている今年度内の藤本渚四段の対局は2局なので54勝9敗、勝率.8571になる可能性があると思ったのであります。ところが藤本渚五段は今年度の第13期加古川清流戦で優勝しており、「棋戦優勝」を自由に「予選免除」となっていたのでした。

◆しからば藤本渚五段は3月25日の第37期竜王戦6組ランキング戦で黒田堯之五段に勝って50勝9敗、最終戦の山崎隆之八段戦(王座戦二次予選決勝)に勝てば51勝9敗、勝率.850となります。そこで勝率争いを演じている相手の藤井聡太竜王は全対局を終了して46勝8敗、勝率.85185ですから「藤井聡太竜王の勝率首位が確定」という記事は納得出来るもの、と考えました。しかし「待てよ」。藤本渚五段がNHK杯予選免除で1回戦から本戦出場となると本戦1回戦(山崎隆之八段戦)は今年度内に収録済という可能性が十分有ります。もし、本戦1回戦が収録済で勝っていれば52勝9敗で勝率.85245となって藤井竜王を上回ります。「藤井竜王の勝率首位確定」の記事がフライイングで誤りだったのか?正しいのか?正しいとすれば、藤本渚五段はNHK杯本戦1回戦が収録済で山崎八段に敗れているということになります。私は記事は正しく、藤本渚五段はNHK杯本戦4回戦で今年度10敗目を喫したものと推察します。

◆第74回NHK杯将棋トーナメント予選結果

※大体において順当に勝ち上がったように見えますが、大きな番狂わせは17組でプロ入り初年度の齋藤祐也四段が服部慎一郎六段を破って本戦出場を勝ち取ったこと。NHK杯や銀河戦の予選は1日3局指しますから決勝に進出すると1日で30万円かそれ以上の対局料が稼げる「おいしい日」になります。また、1日に3勝するとレートが20点以上上る棋士も出て順位が大きく変動します。今年度の予選は2月20日前後に行われたようですが日付は未公開。2月20日前後にはめ込んで再計算されています。

・郷田真隆九段・・・1回戦シードですが本田奎六段に勝ったのが大きくて⁺15点。

・渡辺和史六段・・・阿久津主税八段に勝ったのが大きく⁺15点。

・小山怜央四段・・・上位棋士から2勝を挙げて⁺25点。

・斎藤明日斗五段・・・⁺15点。

・梶浦宏孝七段・・・⁺15点。

・黒沢怜生六段・・・⁺17点。

・佐々木慎七段・・・⁺15点。

・西尾明七段・・・石井健太郎六段に勝ったのが大きく+24点。

・深浦康市九段・・・⁺19点。

・門倉啓太五段・・・松尾歩八段に勝ったのが大きく+21点。

・長谷部浩平五段・・・⁺23点。

・古森悠太五段・・・⁺20点。

・大石直嗣七段・・・⁺10点。

・徳田拳士四段・・・⁺14点。

・古賀悠聖六段・・・⁺22点。

・冨田誠也四段・・・⁺20点。

・齋藤裕也四段・・・服部慎一郎六段に勝ったのが大きく+30点。

・久保利明九段・・・1回戦シードで+4点。