3且13日の将棋対局結果(2024.3.14) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆3月13日の将棋対局結果

(1)第72期王座戦二次予選11組準決勝

①●北浜健介八段vs〇糸谷哲朗八段

 ※勝った糸谷八段は決勝進出で沢田慎吾七段と対戦します。

 

(2)第95期棋聖戦決勝トーナメント1回戦

◆3月12日にC級2組の最終戦11回戦が27局一斉に行われ2023年度の順位戦は全て終了となりました。各級の昇級者は、

・C級2組⇒C級1組・・・冨田誠也五段(28歳)、高田明浩五段(21歳)、藤本渚五段(18歳)

・C級1組⇒B級2組・・・伊藤匠七段(21歳)、服部慎一郎六段(24歳)、古賀悠聖六段(23歳)

・B級2組⇒B級1組・・・大石直嗣七段(34歳)、高見泰地七段(30歳)、石井健太郎七段(31歳)

・B級1組⇒A級・・・・・千田翔太八段(29歳)、増田康宏八段(26歳)

 

 この中で最年少は18歳の藤本渚四段(五段昇段・C級2組⇒C級1組)、最年長は34歳の大石直嗣七段(B級2組⇒B級1組)で20歳代が8名、30歳代が3名という結果でした。順位戦頂点のA級は4人の内1人が上がれるかどうかという狭き門。B級1組まで上がった棋士は20名でA級まで達した棋士39名を含めると59名で大体3人に1人がB級1組まで到達出来るという確率になります。A級に上れずB級1組が頂点で終わった棋士が20名というのは不思議な気がしますが、この原因としてB級2組からB級1組への昇級者が長らく2名であったことが1つ挙げられるでしょう。昇級者が1名増えて3名となったのは2020年度の第79期から。この年度は藤井聡太七段がB級1組に上った年度で藤井聡太七段がA級に上がり易くするための「藤井シフト」などと揶揄されたことを思い出します。2つ目、3つ目の原因としてはA級とB級1組を行ったり来たりしている棋士、更にはB級1組とB級2組を行ったり来たりしている棋士が多いということが挙げられましょう。「鬼」とも称される実力者がひしめき合っている中で下から上って来る若手棋士に開かれた門戸は極めて狭いということになるでしょう。と、いうことで棋士を志した者すべてがA級八段、名人を目指すものと思われますがB級1組まで上がれればマズマズの成功者と観て良いと思います。

②●増田康宏八段vs〇大橋貴洸七段(先)

 ※A級の座を最後まで争った同士の対戦は2勝2敗の五分。31歳になってしまった大橋七段は藤井聡太八冠と同時の2016年10月のプロ入り。26歳の増田康八段は2年前に16歳でプロ入り。「東の天才」として大いに嘱望されていたと思われますが天才に有りがちなムラ気というか一種エキセントリックなところがあって燻ってしまった感が無きにしも非ず。エキセントリックという点では大橋七段は一枚上手でファンションなどは芸人顔負け。そんなご両人が今年度揃ってA級を目指す若手がひしめき合うB級1組に昇級。見事な活躍を見せてくれました。両人共に絶好調とは言えない中での成績は見事で特に増田康八段は一期抜けでA級八段に。運が大いに味方してくれた感は否めませんが上がると上がらないでは雲泥の差があり、チャンスを逃がしたためにA級の勲章を持てずに終わった棋士の何と多いことか。現在現役棋士は176名ですがA級在籍経験者は新規昇級の増田康八段と千田八段を含めて僅か39名。22.2%の確率でA級に10期以上在籍した強豪となると15名しかいません。(佐藤天彦九段は来期で10期に達します)大橋七段は藤井聡太八冠に4勝2敗と勝ち越していますが目覚ましい戦歴に恵まれず地味な印象。その点では増田康八段も似たようなものですがA級八段となって大いに飛躍を期待したいものです。

 ※A級八段にばった増田康八段ですがどうも元気がありません。A級で健闘出来るか心配になって来ます。勝った大橋七段は2回戦で広瀬章人九段vs佐々木大地七段戦の勝者と対戦します。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)