3月6日の将棋対局結果(2024.3.6) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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3月6日の将棋対局結果

 

(1)第82期順位戦B級2組9回戦

①●村山慈明八段(4位・6勝4敗)vs〇久保利明九段(1位・4勝6敗)

②〇行方尚史九段(6位・5勝5敗)vs●丸山忠久九段(2位・4勝6敗)

③〇大石直嗣七段(16位・9勝1敗⇒昇級)vs●郷田真隆九段(3位・5勝5敗)

④●深浦康市九段(19位・7勝3敗)vs〇佐々木慎七段(5位・5勝5敗)

⑤〇高見泰地七段(7位・8勝2敗⇒昇級)vs●杉本昌隆八段(17位・2勝8敗⇒★)

⑥●戸辺誠七段(9位・5勝5敗)vs〇石井健太郎六段(21位・8勝2敗⇒昇級)

⑦〇中村修九段(14位・3勝7敗★⇒降級)vs●阿久津主税八段(8位・5勝5敗)

⑧●松尾歩八段(10位・6勝4敗)vs〇北浜健介八段(18位・6勝4敗)

⑨〇井上慶太九段(25位・2勝8敗⇒★)vs●高崎一生七段(10位・2勝8敗⇒★)

➉●飯島栄治八段(28位・3勝7敗★⇒降級)vs〇谷川浩司17世名人(12位・7勝3敗)

⑪●中川大輔八段(20位・4勝6敗★)vs〇及川拓馬七段(13位・5勝5敗)

⑫〇畠山鎮八段(27位・3勝7敗★⇒降級)vs●藤井猛九段(15位・4勝6敗★)

⑬〇青嶋未来六段(22位・8勝2敗)vs●阿部隆九段(26位・4勝6敗★⇒降級)

⑭●鈴木大介九段(24位・4勝6敗★)vs〇渡辺和史六段(23位・6勝4敗)

【昇級争い】

※8勝1敗の大石直嗣七段(34歳)は最終戦を待たずに初のB級1組への昇級が決定。7勝2敗が4名となって高見泰地七段と深浦康市九段は最終戦で勝てば昇級。この2名が敗れると目下4番手の石井健太郎六段、5番手の青嶋未来六段にチャンスが回ります。また、8勝2敗が1名だけになると6勝3敗の棋士にも昇級の目が残るという状況に。

※高見泰地七段は勝って昇級を勝ち取りましたが、深浦九段が敗れて昇級を逃がし、石井健太郎六段に昇級切符が回りました。石井健太郎六段(31歳)は連続昇級で七段に昇段。青嶋未来六段は8勝2敗の好成績ながら惜しくも次点。2013年10月21歳でプロ入り。C級2組を脱するのに5期を要しましたがC級1組は2期、B級2組は1期抜けで来期はA級八段を狙える位置に。八段に上るのは勝ち数規定では190勝必要で順調に勝っても7、8年掛かると思われますが、その前にA級入りして八段に昇段できるかどうか?今期のB級2組の昇級者は大石直嗣七段が34歳、高見泰地七段は30歳と3名とも30歳代前半でB級1組は少し若返ります。

【降級点争い】

※9回戦を終えて2勝7敗以下の棋士は降級点取得が決定。また、3勝6敗の飯島栄治八段は最終戦に勝って4勝6敗となっても下から8番目には上がれないため降級点取得が決定。既に降級点を持っている井上慶太九段、畠山鎮八段、中村修九段、飯島栄治八段の4名は来期C級1組に降級となります。また、B級1組から落ちて来た久保利明九段は思いも寄らぬ不振で最終戦に敗れると降級点取得となります。更に、久保九段は順位1位なので久保九段が勝って4勝6敗となると同じ4勝6敗で終わった棋士は順位の低い順番に降級点を取得することになります。あと1名の降級点を巡って9名の争いで順位2位の丸山九段まで僅かながらも危険があるという珍しい展開になりました。しかし、順位下位の阿部隆九段、鈴木大介九段、中川大輔八段は対戦相手が若手の強者なので厳しい戦いになります。

※降級点取得のピンチに陥った久保利明九段でしたが土壇場で実力を発揮し好調の村山慈明八段を破って降級点取得を免れました。そして4勝5敗の棋士の誰が貧乏くじを引くかの勝負になりましたが6名の内、順位下位の名が揃って敗けたので順位最下位の阿部隆九段に降級点が回る結果となりました。4勝6敗で降級点を取得するのは極めて希なケースで運が悪かったとしか言いようがありません。

 

(2)第65期王位戦挑戦者決定ローグ戦紅組

⑮〇豊島将之九段vs●斎藤慎太郎八段

※豊島九段が勝って共に1勝1敗となりました。

 

 

(3)第50期棋王戦予選

・2組2回戦

⑯●森下卓九段vs〇長谷部浩平五段(先)

 ※勝った森下九段は3回戦で郷田真隆九段と対戦します。長谷部浩平五段(29歳)はプロ入り6年度目ですが今一つ調子に乗り切れず。

 

・3組2回戦

⑰〇渡辺正和六段(先)vs●渡辺大夢六段

 ※勝った渡辺正和六段は3回線で石井健太郎六段vs斎藤明日斗五段戦の勝者と対戦します。渡辺正和六段(38歳)は最近よく勝つな、と思いましたが8連敗の後4連勝で調子が戻ったようです。

 

(4)第74期王将戦一次予選

・3組2回戦

⑱〇阿部光瑠七段vs●田中悠一六段(先)

 ※勝った阿部光瑠七段は3回戦で三枚堂達也七段vs青嶋未来六段戦の勝者と対戦します。阿部光瑠七段(29歳)は長らくスランプ気味で今年10月26日の対牧野光則六段戦では不戦敗。体調不良かと心配しましたがその後7勝2敗と好調に転じてひと安心。

 

 

 

・9組3回戦

⑲〇徳田拳士四段(先)vs●上野裕寿四段

 ※勝った徳田四段は準決勝進出。徳田四段はデビュー初年度の昨年は大いに勝ちまくりましたが年度末から失速。2年度目も振るわず勝ったり負けたりで現状は負け越し。昨年10月プロ入り直後の新人王戦で優勝するという実力新人を相手に真価を問われる一戦でしたが実力新人を撃破して上昇気流に乗れるか?

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)