2月15日の将棋対局結果(2024.2.16) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆2月15日の将棋対局結果

 

(1)第37期竜王戦5組ランキング戦2回戦

①●小林裕士八段vs〇井田明宏四段

 ※勝った井田四段は3回戦で狩山幹太四段と、敗れた小林八段は昇級者決定戦に回ります。

 

(2)第82期順位戦C級2組10回戦後半

 ※1敗のトップ・グループ3名は前半戦に登場して全員1敗を守って8勝1敗。それぞれ最終戦に勝てば昇級が決まります。従って2敗の棋士は1敗の棋士が敗けてくれることが頼みの綱となっていますが対戦相手を観ると冨田誠也四段(12位)は73%、高田明浩四段(18位)は80%、藤本渚四段(52位)は70%というのがレート差からの勝率。順当に行けばこの3名が9勝1敗で昇級ということになりますが・・・。2敗の棋士は7名でその内4名が前半戦で登場済み。後半戦は3名が登場して梶浦宏孝七段が順位最上位(7位)で勝てば4番手で1敗の棋士が1人こければ幸運が舞い込みます。1敗の冨田四段は上位に2敗の棋士が2名居るので最終戦で敗れて2敗になると高田四段と藤本四段が共に敗れないと昇級出来ません。ということで1敗の3名は最終戦で敗れるとほぼ脱落となります。梶浦七段は2敗を守って1敗の3名にプレッシャーを懸けたいところ。1敗の3名が敗れて2敗で並ぶと①梶浦七段②八代七段③冨田四段④池永五段⑤高田四段⑥岡部四段⑦石田五段⑧村中七段⑨佐藤慎一五段➉藤本四段の順になります。

②〇平藤眞吾七段(2位・2勝7敗)vs●長岡裕也六段(47位・4勝5敗★★)

③〇石田直裕五段(36位・7勝2敗)vs●徳田拳士四段(4位・5勝4敗)

④〇狩山幹生四段(16位・6勝3敗)vs●杉本和陽五段(5位・3勝6敗)

⑤●豊川孝弘七段(46位・1勝8敗★)vs〇本田奎六段(6位・5勝4敗)

⑥●藤森哲也五段(30位・4勝5敗)vs〇梶浦宏孝七段(7位・7勝2敗)

⑦〇阿部光瑠七段(33位・4勝5敗★)vs●今泉健司五段(14位・3勝6敗)

⑧〇安用寺孝功七段(45位・1勝8敗★)vs●長谷部浩平五段(15位・2勝7敗★)

⑨〇星野良生五段(20位・6勝3敗★)vs●瀬川晶司六段(38位・1勝8敗★)

➉〇上村亘五段(21位・3勝6敗★)vs●小山直希四段(54位・4勝5敗)

⑪●佐藤慎一五段(39位・6勝3敗★⇒消)vs〇黒沢怜生六段(25位・5勝4敗)

⑫●井出隼平五段(31位・5勝4敗★)vs〇高野智史六段(34位・6勝3敗)

⑬〇竹内雄悟五段(48位・3勝6敗★★)vs●森本才跳四段(55位・4勝5敗)

【昇級争い】※私の予想はほとんど外れ。佐々木大地、八代弥、本田、梶浦の4名はいつになったら居なくなるのか?

※梶浦七段が2敗を守って4番手。最終戦に勝って8勝2敗とすれば8勝1敗の3名の内1名が8勝2敗になれば順位差で昇級キップが舞い込みます。同じように池永五段は2名、八代七段は3名が8勝2敗になれば昇級キップが回って来ますが8勝1敗の3名は全員勝てそうなので可能性は極めて僅かと言えましょう。7勝2敗の岡部怜央四段以下は上位6名の内4名以上敗けてくれないと昇級は叶わないのでほぼ脱落と観て良いと思います。なお、藤本渚四段は本日2月16日に行われた第65期王位戦挑戦者決定リーグ戦1回戦で現役A級、元名人の佐藤天彦九段と対戦して堂々たる指し回しで圧勝。潜在能力の高さを見せ付けました。これで歴代最高勝率更新の楽しみがかなり増して来ました。

 

【降級点争い】

※降級点は12名に付くので小林裕士八段以下の棋士は3勝7敗で終わると降級点取得が確定。この中から4勝目を挙げる棋士が出ると近藤正和七段から上位の3勝の棋士5名に危険が及びます。更には既に4勝を挙げている新人棋士3名にも危険が及ぶ可能性があるということで降級点争いも熾烈です。竹内雄悟五段は降級となる可能性が大。長沼洋八段も崖っぷちです。

※1勝で敗れると降級点取得が決まる高野秀行六段(順位1位)と平藤眞吾七段(2位)が勝って2勝目。最終戦も敗れると降級点取得が決まりますが勝って3勝目を挙げると自分より下位で3勝7敗以下の棋士が12名になれば助かる状況になりましたが対戦相手が強いので降級点取得の可能性が大。2勝の長谷部五段は敗れて高野秀行六段、平藤七段以上に厳しい状況。

※降級点取得対象者は12名で2勝7敗以下が7名、3勝5敗は9名ですから3勝6敗の9名の内4名は助かる理屈で4勝目を挙げる棋士が何人出るか、この出方によって状況は大いに変化します。現在下から12番目以内にいる3勝の棋士は最終戦に敗れれば降級点取得。長沼洋八段、竹内雄悟五段はフリークラスに陥落となります。勝って4勝6敗としても同じ3勝で自分より上位の棋士が敗けて3勝に止まってくれないと危険度は薄れません。また、4勝6敗の棋士が大勢出ると現在4勝5敗の棋士に危険が及びますから4勝5敗で順位が下位の棋士(新人四段の3名)は最終戦に敗れると降級点取得の憂き目に遭う可能性が有る訳で5勝目を挙げて胸を撫で下ろしたい気分でしょう。

 

(3)第72期王座戦一次予選へ組準決勝

⑭〇西田拓也五段vs●池永天志五段(先)

 ※西田拓也五段(32歳)は2017年4月25歳でプロ入り、池永天志五段(30歳)は2018年4月24歳でプロ入り。過去4戦して池永五段が3勝1敗で2つ勝ち越しています。

 ※勝った西田五段は決勝進出で小山直希四段と対戦します。

 

(4)第74期王将戦一次予選

・1組2回戦

⑮●佐藤秀司八段vs〇野月浩貴八段(先)

 ※勝った野月八段は3回戦で飯塚祐紀八段vs村中秀史七段戦の勝者と対戦します。

 

・9組2回戦

⑯●糸谷哲朗八段vs〇大橋貴洸七段(先)

 ※一次予選の初戦では勿体ない顔合わせ。二次予選の決勝か挑戦者決定トーナメントが相応しい好カード。過去3戦して糸谷八段が2勝1敗。

 ※大橋七段が勝って3回戦進出。都成竜馬七段と対戦します。

 

(5)第95期棋聖戦二次予選5組決勝

⑰●三浦弘行九段vs〇三枚堂達也七段(先)

 ※三浦九段がジリジリとレートを落して両者ほぼ同じ水準に並びました。対戦は少なく1勝1敗の五分。

 ※勝った三枚堂七段は挑戦者決定トーナメント進出。

 

 

(6)第32期銀河戦Fブロック2回戦

⑱●佐藤紳哉七段vs〇森本才跳四段(先)

 ※勝った森本四段は3回戦で星野良生五段と対戦します。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)