王将戦第4局1日目他・2月7日の将棋対局は11局(2024.2.7) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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◆王将戦第4局1日目他

・2月7日の将棋対局は11局

 

(1)第73期王将戦七番勝負第4局1日目

①藤井聡太王将(八冠・先・3勝)vs菅井竜也八段(3敗)

 ※昨春の第8期叡王戦では菅井竜也八段の振飛車に苦戦した藤井王将ですが今次王将戦は余裕すら感じさせる指し回しで済杯八段を圧倒。振飛車に打倒藤井の可能性を求めるかのように見える佐藤天彦九段や豊島将之九段などの目論見を打砕くかのように見えます。遅れて開幕された第49期棋王戦第1局は「持将棋」となって1局にカウントされ第4局が成立しましたが王将戦の方は第5局が成立するや否や。「将棋の町」の大看板を掲げて町興しを目論む高槻市では菅井八段の奮戦勝利を神頼みしていることでありましょう。

 

(2)第37期竜王戦6組ランキング戦3回戦

※2月5日に飛本将棋連盟が2023年(年度ではなくて歴年)の獲得賞金額ベスト10を公開し、藤井聡太八冠が1億8634万円余りで史上最高額を更新したことが分かりました。2位は前名人の渡辺明九段で4,562万円。5,000万円に届かなかったのには驚きました。約1/4という厳しさ。タイトル戦の賞金額の増額は当分無さそうなので2023年度の1億8634円を更新するのは奇特なスポンサーが現れない限り難しそうですが2023年は「銀河戦」の優勝を逃がしているので2024年は2022年度同様に一般棋戦4つを完全制覇すると「銀河戦」の優勝賞金と準優勝賞金の差額だけ増額になるでありましょう。そこで「銀河戦」の賞金は幾らか?と言うこと人ありますが私の記憶では200万円でしたがSNSサイトを覗いたところ推定500万円という記述が見付かりましたのでこれを信じることにして準優勝の賞金は「?」なので200万円と仮定すれば差額は300万円で2024年は八冠を全て防衛し、一般棋戦4つを完全制覇すると2023年より300万円増えて1億8934万円前後ということになりましょうか。マア、大体においてゴルフ界の男子の賞金王と同じくらいの稼ぎと言えそうですがゴルフ界は1億円超えが5人、5,000万円以上1億円未満が8名いるとのことで賞金規模の差がかなりあると言えそうです。将棋界で1億円を獲得するためには先ず「竜王」を獲得することが条件となりましょうか。「竜王」と「名人」を取ると7,000万円くらいになりそうですから3,000万円は他で。「竜王」を取れずに1億円稼ぐとなると机上計算では不可能ではないでしょうが少なくとも「名人」、「王位」を含めて五冠か六冠が必要になりそうですから現実的には先ず不可能。複数の一億円棋士が出現するには現行賞金が5割以上増額されることが必要でしょう。

②神谷広志八段vs瀬川晶司六段

 ※勝者は4回戦で島朗九段vs上野裕寿四段戦の勝者と対戦、敗者は昇級者決定戦に回ります。

 

(3)第65期王位戦挑戦者決定リーグ戦1回戦第2局

③渡辺明九段vs飯島栄治八段

 ※対戦成績は渡辺明九段が7勝1敗と格の違いを見せ付けています。前回の対戦は2022年8月で10年ぶりの対戦でした。飯島八段にチャンスが有るとすれば渡辺明九段が2017年度以来の絶不調に落ち込んでいる様子であること。渡辺明九段が本来の調子であれば白組は羽生善治九段との一騎打ちになるところですが面白い展開になる可能性もあります。

 

(4)第9期叡王戦本戦2回戦

④佐藤天彦九段vs永瀬拓矢九段

 ※佐藤天彦九段は振飛車の勝率が上って来て今年度の勝率を6割台に乗せました。永瀬拓矢九段は6割手前で体勢立て直し中。勝者は準決勝進出で糸谷哲朗八段vs本田奎六段戦の勝者と対戦します。

 

(5)第72期王座戦二次予選

・7組1回戦

⑤松尾歩八段vs高崎一生七段

 ※勝者は準決勝進出で阿久津主税八段と対戦します。

 

・12組準決勝

⑥谷川浩司17世名人vs稲葉陽八段

 ※対戦成績は上り坂で頂上に達した感のある稲葉八段が7勝2敗と圧倒。勝者は決勝進出で菅井達也八段vs大橋貴洸七段戦の勝者と対戦します。

 

(6)第50期棋王戦予選

・3組1回戦

⑦勝又清和七段vs渡辺正和六段

 ※勝者は2回戦で渡辺大夢六段と対戦します。

 

・5組2回戦

⑧阿久津主税八段vs黒沢怜生六段

 ※勝者は3回戦で佐藤慎一五段vs星野良生五段戦の勝者と対戦します。

 

・6組2回戦

⑨矢倉規広七段vs豊川孝弘七段

 ※勝者は3回戦で久保利明九段vs井田明宏四段戦の勝者と対戦します。

 

・7組2回戦

➉長岡裕也六段vs柵木幹太四段

 ※勝者は3回戦で小林裕士八段と対戦します。

 

(7)第74期王将戦一次予選9組2回戦

⑪増田裕司六段vs上野裕寿四段

 ※勝者は3回戦で徳田拳士四段と対戦します。

 

◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)