◆棋王戦第1局&NHK杯4回戦
・2月4日の将棋対局は藤井聡太x伊藤匠が2局
(1)第49期棋王戦五番勝負第1局
①藤井聡太棋王(八冠)vs伊藤匠七段
※レーティング・ランキングでは永瀬拓矢九段を抜いて第2位にのし上がって来た伊藤匠七段ですが藤井聡太棋王(八冠)とのレート差は230点で勝つ確率は21%と出ています。確率的には5戦すれば1勝出来るところですが目下藤井聡太棋王が6連勝中でソロソロ勝つ番が回って来る頃合いになっています。棋王戦は最低3局、そして本日NHK杯の4回戦が放送されるので確定している対局数は4局。過去の6戦に加えて10局になるので2勝出来る確率に煮詰まっています。棋王戦で2勝するとフルセットになるので大いに盛り上がりそうですが2021年11月24日以来2年2ヵ月に渡って2連敗していない藤井聡太棋王の堅塁に楔を打込めるや否や?
(2)第73回NHK杯将棋トーナメント4回戦(準々決勝)
②藤井聡太竜王名人(八冠)vs伊藤匠七段
※両者の初手合わせは2年前のNHK杯2回戦でした。伊藤匠七段はプロ入り3年度目になりますが45勝11敗(.804)、37勝14敗(.725)、43勝13敗(.768)と極めて秀逸な成績を収めていますが、タイトル戦を主戦場にしてデビュー以来勝率8割台を維持し続けて今年度は歴代最高勝率を上回るペースで歩を進める藤井竜王と比較するとかなり見劣りする印象は拭いされません。マア、それだけ藤井竜王の強さが異次元的であるとも言えるのですが。両者同い年ですから伊藤匠七段は25歳までにA級入り出来るかどうか?という線引きで見守って行きたいと思います。今年度の順位戦C級1組では現在6勝2敗ですが先行していた上位グループが星を落として3番手に浮上。残り2局敗けなければB級2組に昇級となります。再来年度はB級1組、最短で3年度後の2026年度には23歳でA級八段という運びになりますが、これが現実にならないようだと藤井八冠の独走状態が続くことになりましょうから伊藤匠七段には期待するところ大です。
◆将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)