健康が一番
子育ての基本は健康です。健康な子でなければ勉強にも集中できないし、学校の試験前に欠席すれば成績も下がってしまう。ではその健康はどうやって作られるのか。ひとつには早寝早起きの習慣と運動です。食べ物よりも運動です。わたしは松田道雄の育児書でそれを痛感しました。なんでも、連れ合いの友人に赤ん坊が生まれたので、ある病院の小児科部長さんに「赤ん坊を丈夫に育てるにはどうしたらいいですか?」と聞いたら、「松田道雄の育児書に全てがある」とひとことおっしゃったとか。また、「ちょっと熱が出たぐらいで小児科に連れてきてはだめだよ」とも言われたとか。どんなことが書いてあるかというとわたしが先に言った、子どもの健康は早寝早起きの習慣と運動であるということです。つまり子どもの発熱などにあまりに敏感になって薬づけにすると余計に弱くなる、ということ。母親として、子どもを見る目をもたないと、弱い子にしてしまう、ということです。たとえば数値として熱があっても、子どもが元気で機嫌がよければあまり心配しなくてもいい。水分を十分あたえて、ほしがる食べ物をやっておけば自然治癒してしまう。それをあわてて小児科に連れて行って、「点滴してください」とか言って無理やりに熱を下げて回復を遅くしてしまう。それはケースバイケースなので、全て心配いらない、とは言いませんが、お母さんがもっと自分の子どもを見る目をもたないと、小児科は訴訟が怖いので、どんどん過保護になってしまう。わが子を鍛えることができるのはお母さんだけなんです。定本 育児の百科〈上〉5カ月まで (岩波文庫)/松田 道雄 ¥1,050 Amazon.co.jp 定本 育児の百科〈中〉5ヵ月から1歳6ヵ月まで (岩波文庫)/松田 道雄 ¥1,050 Amazon.co.jp 定本 育児の百科〈下〉1歳6カ月から (岩波文庫)/松田 道雄 ¥1,050 Amazon.co.jp