子どもを国立大学に入れるには

子どもを国立大学に入れるには

だれでもわが子を国立大学に入れたいと思っているのではないでしょうか。

国立大学に子どもを入れた人はどうやって子どもを育てたのか、

みんなが知りたいノウハウを提供します。

私の教室、ミントハウスは次女が2歳のときに始めたのですが、それから数年すると生徒さんも増えて来て、忙しくなりました。それでも、次女がちいさいうちはひとつの仕事だと思って子どもたちと遊びました。1日に1~2時間は外に出て公園で鬼ごっこやかくれんぼ、お砂場遊びをしました。

 働く主婦にとっての1時間は貴重な時間です。この時間が自由に使えたらな、といつも思いましたが、同時に、「これは仕事だから」と自分に言い聞かせたものでした。

 教師として働いているときに、なかなかいうことを聞いてくれない生徒がひとりふたりいました。

「わたしの指導力がないからでしょうか」とよく先輩の先生に愚痴を言ったものです。そうすると、先輩はこう言いました。

「一緒にあそばないからだよ」

「遊ぶんですか?」

「そう。子どもはね、一緒に遊ぶと心を開いてあなたを受け入れてくれるものだよ」

 そうか。遊べばいいのね。

 それで、言われたとおりに一緒に遊んでやると、

「ね、先生、あのね」とちょっとしたことを話しに来てくれました。

 子供の心を開くためには一緒に遊ぶ。そのころから私は自分の子供と一緒に遊ぼうと決意しました。

 そうやって毎日遊んでいると、子供はいろんなことを話してくれます。も

「あの雲ってソフトクリームみたいだ」とか、

「ママ、すごくいっぱいカメムシがいるよ」とか話してくれるのです。

 そういう外遊びの生活は長女が6年生、長男が3,4年生、次女が小学校の低学年になるころまで続きました。それとともに教室も忙しくなり、とても時間のやりくりができないようになりました。

「ママ、いっしょに遊ぼう」

ある日、3人の子供たちが言ってきたとき、私は意を決して言いました。

「ごめん。ママはね。このごろお仕事がとても忙しいの。もうみんな大きくなったから3人一緒に公園で遊んで来なさい。でもCちゃん(次女)の世話はしてあげて。一人にさせないようにね」

「うん、わかった」長女はうなずきました。

 正直を言って、この日が子離れの日なのかな、と思いました。その時はふと思った程度だったのですが、妙なことに今でもその日の長女の顔が思い出されて、つらく感じます。

 長女は人一倍甘えん坊で、母親べったりだったからです。

 もちろん、土日は一緒に遊んでやりましたが、寂しい気持ちはいつまでも残りました。自分で母親として少し子育てを終えた気がしたのです。

 でも、ちっぽけな公園のお砂場や植え込みで、キャーキャー言いながら遊んだのはかけがえのない思い出となり、親子の絆になっています。