みなさんこんにちは、ご機嫌いかがでしょうか
お別れの季節が終わり・・新たな出会いの季節・・2024年度が始まりましたね
さて、4月と言えば桜
リノでは恒例となりつつある桜の木作り・・今年度も見事な桜が咲きました
お花紙を使用して利用者さんみんなで桜の花を作り、模造紙に描いた桜の木に
みんなで桜の花をはりつけて、満開の桜の完成です
桜と言えばちょっとした思い出があります
自分の父親はいわゆる「転勤族」
幼稚園〜中学までで4回は転校したでしょうか・・
しかも山・海・街中と3つを制覇
その中の「山時代」のエピソードです
住んでいたアパートから徒歩20分位にあったちょっとした丘の
空き地に材木置き場があって、そこに桜の木が1本生えていました
周辺には民家はなく材木も放置されたような手付かずの状況
その状況にある時、男の子はどうするでしょうか?
そう、言うまでもなく「秘密基地」の建設です
男児はこういう妄想・冒険・見立て遊びが好きなのです
山時代の自分も妄想に取り憑かれた友達5〜6人と秘密基地で
何をするわけでもなく学校終わり後にこの場所で過ごしていました
さてその空き地ですが、実は先住民がいて、ちょうど桜の木の下に
住み着いている猫がいました。種類はシャム猫です
猫は通常、警戒心が強いはずなんですが、この猫は顔を真っ正面に
近付けようが微動だにせず軽蔑した眼差しでこちらを眺めるほどの
堂々ぶり置物かと思うほど全く動かなかったんですよ。
秘密基地に持ち込んでいた駄菓子や魚肉ソーセージ等、分けてあげ
ようとしても全くの無反応。何食べて生きているんだろう・・
ちゃんと食べないと死んじゃうよなぁ・・最初は気に留めていなかった
秘密基地メンバーも時を経るにつれてだんだん情が移ってきて、いつしか
秘密基地の会から猫を救う会に徐々にシフトチェンジ
初めての猫との出会いから1ヶ月くらいだったと思いますが、その間、
あらゆる食材を猫に提供。ある日は母ちゃんの目を盗み、家の炊飯器から
ご飯をよそって、余っていた味噌汁にぶち込み猫まんまとして提供→食べず・・
ある日は朝ご飯のシャケをポケットに忍び込ませ学校帰りに提供→食べず・・
等々メンバーと試行錯誤を繰り返しながら1ヶ月位経った時、ついに猫が
食べてくれる時が!食べた食材は、なんとナスの漬物!さすがにこれは
メンバーの誰も気付きようがないこの日からメンバーと協力してナスの
漬物を調達。好きでもないのにナスの漬物作って!と不信がる母親を
強引に説き伏せて漬物を調達。そんなことを1ヶ月位繰り返したところの
ある日を境に猫が姿を見せなくなりました。。さらに間もなく年度末になり
自分自身が引っ越すことになりメンバーともお別れ
まぁ何のオチもない話ですが
小さい子供の頃のちょっとした思い出って人生の良いエッセンスだったりしますよね
ふと思い出して胸がほっこり・・そんな経験を利用者さんとも作っていきたいですね
おうえんじゃーアッシュでした