ゴシックの建築、、2つ目に訪れたのはシャルトル大聖堂。
(1つ目: パリ・ノートルダム大聖堂)
これは本当に凄かった・・・。
こんなに美しい建物がこの世に存在するとは。
⚫シャルトル大聖堂
1194~1220年
行き方:パリ・モンパルナス駅から電車(TER)で1時間30分、シャルトルchartres駅下車徒歩5分
開館時間: 公式サイトのpractical informationのページに情報有り。2018年8月時点で大きな改修工事はされていませんでした。
パリ・モンパルナス駅から電車(TER)で行くのですが、本数は1時間に1本以下。
電車の時間はフランス国鉄のサイトで検索できます。
今回はそのあと同じ沿線にあるアールトのルイ・カレ邸を見られるように予定を組んだのですが、ルイ・カレ邸の見学時間に合わせるとモンパルナス駅は朝6時台の出発になってしまいました。
朝の空気の中に佇む大聖堂。清澄な、という言葉が良く合います。
2本の鐘楼のあるファサード。
デザインが違うのは左側だけ建設の500年後に再建されたからです。
スケッチしてみると、いくら描いても描き足りないほど。
ここの形ってどうなってるんだろう?と、次々に気になる部分が現れてきます。
ということは、それだけ隅々まで考え尽くしてデザインした人がいたということなんでしょう。
交叉廊(南側)の部分のファサード。
ここも美しいです。両脇にてっぺんが平らな部分があるのは、この面にも鐘楼をつくる計画があったから。
こちらは北側のファサード。
内陣の裏はすぐ崖になっていて、ここが町の端部だったんでしょう。景色が良いです。
聖堂の中。からりと明るい印象。パリのノートルダム大聖堂で見たような、深い陰影は感じられません。
石の肌そのままではなく、漆喰のようなもので仕上げてあるからですね。仕上げひとつでここまで変わるのか。
交叉廊の部分は改修前なのか、石肌の仕上げのままになっていて、その違いがよく分かります。
それはさておき、この聖堂も薔薇窓のステンドグラスの美しさに目を奪われます。これは北側。
対してこちらは南側。薔薇窓の意匠が違います。こちらは柔らかい雰囲気。
内陣の付近。
こうして見るとゴシックというのは西洋とイスラムの合いの子なんだなーと感じます。
デザインの密度もそうですが、ちょっとした部分を見ても硬い石をここまで加工するのに何日かかったことか。
現代の建築家の作品もそりゃ凄いです。でも機械を使って1年2年そこそこで出来てしまう現代建築とは、かけられたエネルギーの量が圧倒的に違います。
建築の格が違う、と感じさせられました。