ohagiのブログ
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うわの空~第8章~

「それでは聞いてください。First and Last」
受話器の向こう
君のはなし声
涙がかってる

昼間の話の続きだろう予想はしていた

本当ならば問い詰めたいけれど
素直すぎてできない

泣きたいのはこっちのほうだけれど
大人の言葉で君にこう話す

「心配しなくていいよなんとなくわかっていたから

大丈夫だよ気にしなくていいよ応援するよ 」

これが僕が君にできる最初で最後のプレゼント

別に君が誰かと歩いていて
この僕に気づいたとしても

目なんてあわせなくていいよ
声なんてかけなくていいよ
他人のふりでいいよ

This is my present for you first and last

できることならもっと違うものをあげたかった

花束やお揃いのカップやお気に入りのCD

でももうかなわない
指輪なんていらないね
君に贈る最後のメッセージ

「大丈夫だよ気にしなくていいよ応援するよ」

This is my present for you first and last

うわの空~第7章~

「そうそう、いきなり歌ってもなんなんで」と大久保は切り出した。

「今日きてるお客様は、ほんと品の良さがにじみ出てますよねぇ、
なかなか品が備わってないとこれませんよ、こういうお店は。

備品って言葉がぴったり。あ、備品ってオマケっぽい?
そんなことはないですよ、だって備品がなきゃなにもできないんですから」

大久保は得意な客いじりをはじめた。

「まぁ師走も残りわずかで。やり残したことみなさんないですか?

私は、、そう、あるとすれば、今から歌う曲をなんだったか忘れてしまったので思い出すことです」
実は大久保は、あがり症で喋ってるうちにわけわかんなくなる質であった。

窓の外は、今年はじめての雪が、窓に模様を描いてた。

~つづく~

うわの空~第6章~

その2人組のひとりがマイクをもち、語りだした。

「みなさん、はじめまして。あ、はじめましてじゃない方もいますけど(笑)。
こちらのお店、そう'スタイリッシュ'で月一回演奏させていただいてる'オゾン'といいます。

私がボーカルの大久保で、こっちがギター兼キーボード兼コーラス兼リーダーの、

あ、まだなにかありましたっけ?」

リーダーはなにもかたらず、寡黙に弦を調整していた。

「ま、そんな感じで、我らがリーダー、小野です。

今日は、私の実体験をもとにした、そうちょうどクリスマスの時期につくったんです。正真正銘のオリジナルソングきいてください。

'First And Last'

つづく