うわの空~第5章~
店内の雰囲気がざわついてる頃、店の奧からブルースハープの音が聞こえてきた。
騒動の渦中にいた人達がいっせいにその音色をみた。
すると、ブルースハープ奏者は店の入り口へ歩いていった、ブルースハープをふきながら。
曲はどこかで聞いたことはあるが、思い出すことが容易ではない位置付けの曲だった。
ブルースハープ奏者は、レジにクレジットカードを差し出した、ブルースハープを弾きながら。
そして会計がすむと、騒いでる連中にひとことだけささやいた。
「寂しきものほどその存在を示すための手段は短絡的である」
周りがあっけにとられてるうちに、ブルースハープ奏者は、店外にでた。ブルースハープをしまいながら。
水をうったように店内が静まり返った。
騒動の渦中にいた人達がいっせいにその音色をみた。
すると、ブルースハープ奏者は店の入り口へ歩いていった、ブルースハープをふきな
曲はどこかで聞いたことはあるが、思い出すことが容易ではない位置付けの曲だった
ブルースハープ奏者は、レジにクレジットカードを差し出した、ブルースハープを弾
そして会計がすむと、騒いでる連中にひとことだけささやいた。
「寂しきものほどその存在を示すための手段は短絡的である」
周りがあっけにとられてるうちに、ブルースハープ奏者は、店外にでた。ブルースハ
水をうったように店内が静まり返った。
そのタイミングを待っていたかのように、マスターは、自身が気に入ってるCDを一枚
プレイヤーへセットした。
オーケストラの音色とともに耳にはいってきた曲は、米米クラブ94年の作品「手紙」。
音量をじょじょにあげていき、店内がコンサートホールのように音が響いていった。
店の片隅にある床より一段高いステージがあり、そこへスポットライトがあたりはじめた。人影が見え始めた。どうやら2人誰かがいるみたいだった。
~つづく~
音量をじょじょにあげていき、店内がコンサートホールのように音が響いていった。
店の片隅にある床より一段高いステージがあり、そこへスポットライトがあたりはじ
~つづく~
うわの空~第4章~
バーの入り口がなにやらざわついていた。どうやら大勢の客がきたみたいだ。男は大騒ぎする人達がきらいなので、席をたとうとした。
するとマスターが片目をつぶり、そう、ウインクをして、男の立ち上がる動作を止めさせた。
そして、バイトの、バイトとはいえしっかり働いてくれる真理にもウインクした。
すると真理は頷き、入り口へ歩き、気丈な態度でこう語りかけた。
「お客様、当店は静かな雰囲気をとても大事にするお店です。
従いまして、お店の雰囲気を変えてしまう方にはお帰りいただく方針がございます。
失礼なことは承知してますが、お帰りください」
「なんだと!こちとら客だぞ、客!店長呼べ、コラ!」酔っぱらった客はそうさけんだ。
真理はすぐさまいいかえした「他のお客様の迷惑です!!お帰りください!」
「いい根性してるじゃね~か、姉ちゃん」真理のもとに客がつめよった、そのときだった!
つづく
するとマスターが片目をつぶり、そう、ウインクをして、男の立ち上がる動作を止め
そして、バイトの、バイトとはいえしっかり働いてくれる真理にもウインクした。
すると真理は頷き、入り口へ歩き、気丈な態度でこう語りかけた。
「お客様、当店は静かな雰囲気をとても大事にするお店です。
従いまして、お店の雰囲気を変えてしまう方にはお帰りいただく方針がございます。
失礼なことは承知してますが、お帰りください」
「なんだと!こちとら客だぞ、客!店長呼べ、コラ!」酔っぱらった客はそうさけん
真理はすぐさまいいかえした「他のお客様の迷惑です!!お帰りください!」
「いい根性してるじゃね~か、姉ちゃん」真理のもとに客がつめよった、そのときだ
つづく
うわの空~第3章~
男の手元に、すっとセンスの良いカップが差し出され、暖かいコーヒーを注ぎこむマスター。
注いだ瞬間からコップからのぼりあがる湯気が、いっそうの温かみを感じさせていた。
ほっとしたのか、男は口を開いた。
「マスター、俺ね、さっきの曲で泣いたのはね、ずっと忘れられない人がいて、
注いだ瞬間からコップからのぼりあがる湯気が、いっそうの温かみ
ほっとしたのか、男は口を開いた。
「マスター、俺ね、さっきの曲で泣いたのはね、ずっと忘れられな
でも離れないといけない人で。
爆風スランプの“それから“って曲がダブっちゃってね、その思い出にね。
だから、なんか年甲斐もなくないちゃった」
マスターは、うなづき、そしてゆっくり微笑んだ。
マスターが何も語らなくても、男は、癒されていた。
~つづく~