MICHEL LEGRAND〜聖なる夜のファンタジスタ | Future Cafe

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NOEL! NOEL!! NOEL!!!/MICHEL LEGRAND

ミッシェル・ルグランが、ジャズ/ポップス畑のアーティストによる協力を得て今年完成させたクリスマス・アルバム。Jamie Cullum、Mika、Teddy Thompson、 Carla Bruni,、Jamie Cullum, Renan Luce, Rufus Wainwrightといった面々参加している。
特筆すべきは、往年のパンク・ロッカー Iggy Popが参加していること。ミッシェル・ルグランのクリスマスアルバムとえば、ジャック・ドゥミー監督のミュージカル映画「ロシュフォールの恋人たち」のような総天然色のめくるめく展開を期待してしまうのだが、それに比べて本作は、モノクロジャケットのせいかもしれないが、やや地味な印象。しかし、さすがにミッシェル・ルグランだけあって、そつがない。ストリングスアレンジは相変わらずファンタジックだし、アレンジの妙が全編に行きわたっていて、じっくり耳を傾けてみればさすがと唸らざるを得ない1枚となっている。何といっても唯一のオリジナル曲「NOEL D'ESPOIR」が最高!! Iggy Popの低音ヴォイスがまるでゲンズブールのように聞こえるロマンチックなトラックだ。
演奏が少しばかりオーソドックス過ぎる気もするが、これこそがミッシェル・ルグランだといえばその通りの気もするし、御年をおもんばかれば音楽界のクリント・イーストウッドみたいなものだから、表面的な実験やチャレンジよりも、円熟の果てに見出される若々しさこそを評価すべしということになるのだろう。YouTubeにアップされた指揮を執るミッシェル・ルグランの姿を見ていると、ルグランがハネムーンでアメリカを訪れた際にコルトレーンやマイルスといった面々を集め、指揮編曲した「LEGRAND JAZZ」を思い出す人も多いのではないだろうか。いや、本当にいいアルバムです。



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