手をつないで芝生の上を走ってくる5人組のジャケット写真を音楽ガイド本の「サバービア・スイート」で見て以来、ずっと気になっていたアルバム。何となくamazonで検索してみたところ、出てきたためさっそく購入した。1969年にアメリカ・テキサスのグループ、TRISTE JANEROが発表したブラジリアン・ソフトロック作品。
ソフトロックへの熱はとうの昔に冷めているし、いまさらカフェミュージックでもないだろうと、半ば惰性的な気分でCDをトレイに載せたところ、ギターのインストゥルメンタルではじまる粋な展開にいきなりノックアウトされた。ニルソンやバート・バカラック、フランシス・レイ、アントニオ・カルロス・ジョビン、ルイス・ボンファ等の有名曲をカバーしているのだが、ソフトロックとA&M風味のポップス、ジャズ、ブラジリアンフレイバー、ソフトサイケの絶妙なバランスが心地いい。
セルジオメンデスに近いが、セルジオメンデスよりも押しが弱いところが、いま聴くにはちょうどいい。バカラックやジョビンのカバーもいいが、映画「男と女」のサントラナンバーでもあるフランシス・レイの「TODAY IT'S YOU」と、ディノ・ヴァレンティがチェット・パワーズの変名でソングライティングをした「GET TOGETHER」(ジェファーソン・エアプレインやヤングブラッズもカバーしているらしい)、オリジナル曲の「IN THE GARDEN」が最高だ。

In the garden/Triste Janero