本書の要の1つは、近年の歴史見解の紹介で、それによれば、日露戦争の新常識は、「203高地は占領する必要がなかった」「日本海海戦で日本が勝ったのは、丁字戦法によるものではない」なのだそうだ。

こういう新常識によって、たとえば司馬遼の乃木無能説を打ち砕いてゆくのが、井沢流である。

そして25巻と本巻での、呉座勇一からの反論があった、持統天皇火葬=首都固定説への再反論は、相変わらず怨霊、言霊信仰の強調である。