マルクスの後期思想を、未刊のメモから読み解き、先見的な知見を紹介する。若き俊英の本書は多くの読者を捉えているようだ。
要するに、資本主義は、早晩破綻する。いや、資本主義がなくなる前に地球がなくなるほどの危機に、いまあるということだ。
たとえば電気自動車でCO2の排出を抑えようとしても、そういう生産活動そのものがCO2を排出する。
では、どうしたら良いのか。資本主義を微修正する方法ではダメだ。脱成長がキーワードだ。とはいえ前近代に戻るのではない。
著者はマルクスの〈コモン〉という概念を再解釈する。具体的にはたとえば水、電力、住居、医療、教育といったものを公共財として市民が自主管理することだ。
