最近、何かと北陸新幹線の敦賀延伸開業の話題で盛り上がっていますが、敦賀や大阪から新潟まで新幹線一本で行ける時代は来るでしょうか?


今回は、敦賀延伸をきっかけに金沢延伸開業時より問題となっている新潟県内の鉄道アクセス問題です。


ここが繋がれば、敦賀から新潟まで新幹線一本で乗り換えなしで行けるようになるからです。



上越妙高から長岡間、全線フル規格化(羽越新幹線の部分開業)が一番速達性には優れますが、問題は莫大な建設費と並行在来線にあたる信越本線の長岡〜直江津間の経営分離問題です。


これまでにも、いくつかの解決策を考えてきましたが、もう一つ有力な解決策が見つかりましたので、ご紹介します。


それは、北越急行ほくほく線をミニ新幹線化した上で、長岡〜柏崎間に特急しらゆきor特別快速列車を走らせるというものです。


仮に長岡駅で新幹線ホームの10番線に特急しらゆきを横付けして対面乗り換えさせる方式をとったとしても、乗客数の増加は本当に期待できるかといえば、疑問府です。


本当に増えると期待されるなら、今頃、特急しらゆきの乗客数がとっくに増えているはずだからです。


しかし、現状はそこまで至っていないため、本当の理由は在来線特急しらゆきの平均速度が遅いからではないでしょうか?


新潟〜長岡間は新幹線で速達化できるとしても、今回のダイヤ改正から乗継割引が完全に廃止されたため、料金面でもかなり割高になる上、在来線特急しらゆきが現行のままの速度ではコスパが悪すぎるからではないでしょうか?


そこで、2024年問題からますます需要が高まると予想される貨物列車を長期運休にさせずに上越妙高〜長岡間をミニ新幹線化し、その代償措置として、長岡〜柏崎間に特急しらゆきor特急料金不要の特別快速列車を走らせる方法を思いつきました。


県外への移動には、北陸新幹線の上越妙高駅から北越急行ほくほく線のうらがわら駅付近、魚沼丘陵駅から上越新幹線の浦佐駅とつながるミニ新幹線を利用してもらい、県内(特に空白地帯となる柏崎市)の移動には長岡駅始発の在来線特急しらゆきor特別快速列車を利用してもらうという構想です。


全線フル規格化するよりかは費用面での負担やハードルが少し下がるかもしれませんが、それでもそれなりに費用はかかることは事実です。


この額を新潟県が負担できるかどうかにありますね…


欲を言えば、長岡駅の10番線に在来線列車を乗り入れるためのアプローチ線も同時に整備して欲しいところですが、冒頭でもお伝えした通り、乗り換えの負担が少しのみ軽減されるにとどまり、新潟〜柏崎間の速達効果までが本当に改善されるかと言えば、それもまた疑問符だからです。


全線フル規格化の目処が立つまでの間の措置として、こうした方法ももしかしたら、アリなのかもしれません。