これまでBEV(バッテリー充電式の電気自動車)は、商用車に向かないとマスゴミなどでは散々言われてきましたが、ここ最近、米国のテスラや中国のBYDが急速にその勢力を拡大してきました。


トラックやバスなどの働く車は、廃車に至るまで約100万キロと地球を約27周するほどの走行距離(普通の一般の乗用車の約10倍の走行距離に相当)を超えることも珍しくないため、バッテリーの耐久性(バッテリー技術や省エネ技術の更なる開発により、充放電サイクルを長寿命化すること)が乗用車以上に求められます。


このままだと外国海外メーカーに主導権を握られてしまい、国防の観点からも非常に危険な状態になることに危機感を示した日本の国産商用BEVメーカーが現れました!


それが、"EV MOTORS JAPAN" という、福岡県北九州市に本社を置くベンチャー企業メーカーです。


この会社の佐藤裕之社長が、元々、インバーターがご専門の技術者ということもあり、そうした独自の強みを活かして、外国海外メーカーが未だに達成していない、付け入る隙があることに気が付いたそうです。


それが、インバーターの精密な細かい制御技術。これは、日本が一番得意そうな省エネ技術。


外国海外メーカーがあまり得意ではなく、日本が一番得意とされるところ。


かつて、これで打ち勝ってきた時代があったように、結局、これからの時代も相変わらず、こうしたタフな技術で世界を驚かせて、生き残っていくしかないのかもしれません。


これにより、一充電あたりの航続距離はBEVバスで280kmと従来の国産BEVバスと比べ、約3倍もアップし、現在、世界トップレベルの電費性能を誇る、自信のある技術だと言います。


乗用車をメインに製造するトヨタなどの自動車メーカーが、生産の都合や内燃機関主体の自動車産業の雇用のしがらみなどから、中々、踏み出せなかった国産の商用BEV車。


脱化石燃料の観点からも、商用車が一番燃料を消費しているはずですから、やっぱり、これに目をつけたのには凄いなーと感じます!


これをきっかけに、次の時代の三菱ふそう、日野、いすゞ自動車的な国産商用BEV車メーカーに成長し、共存共栄の道を歩んでいって欲しいものと思います。