特急やくもの時刻表を見て、岡山発出雲市行の夜行列車を昼夜逆転の発想で閃きました。


昼間の時刻表を見ると、ほぼ"かっきり発車"で、12時と13時台に毎時1本間隔で運転スケジュール(ダイヤ)が組まれているのが解ります。


国鉄時代にL特急が誕生した頃から、かっきり発車が普及し始めたと言われています。


最近は、コロナ禍の長期化が影響し、減便ダイヤとなっており、一部の列車ではGWやお盆、年末年始、週末を中心に運転する臨時列車化が進んでいます。


毎年3月に行われるJRグループのダイヤ改正(これまでのダイヤの見直し)の度にそれは進んでいます。


臨時列車化することで、感染状況に応じて、柔軟に減便したり、増便したりすることが可能になるからです。


このことから、夜行列車についても定期列車にする必要もなく、多客期を中心に運転する臨時列車のダイヤに設定することが、時代的背景からも望ましいことが解ります。


で、13時台の特急やくもは、上記のことから、現在、臨時列車になっており、日によっては数少ないパノラマ編成で運転される日があるそうです。381系も老朽化の影響で、引退間近とされていますが、その中古電車を臨時の夜行列車用に転用するか、引退後は285系7両編成か117系エクスプレス銀河での運転とする案を思いつきました。


夕方の16時頃に出雲市に着くのが解ります。これを昼夜逆転の発想にすると、折り返し岡山方面の列車は4時42分になっています。


これらを踏まえて、岡山駅を深夜0時〜1時に発車する列車を設定すれば良いことが解ります。


深夜帯を走行いたしますので、通常の昼間の列車よりかなり余裕を持ったダイヤにする必要があります。


伯備線内は単線区間も存在するため、度々、貨物列車との行き違いによる停車交換やその他、乗務員交代のための運転停車などの時間を考慮する必要があるからです。


そうすると、深夜の急行になるかもしれません。岡山駅を0時〜1時に発車し、終点出雲市には早朝の4時30分頃の到着にすれば、夜行新幹線の代替にもなります。


東京方面や大阪(京阪神、関西)方面からみて、岡山駅に23時50分に到着する最終の新幹線のぞみ号に乗車すれば、接続が可能になるはずです。


原則、新幹線は深夜、走行することはありません。通常、昼間は高速で走行することから、線路の摩耗とかが在来線と比べて早いため、毎日、定期的にそうしたメンテナンスが必要だからです。


国鉄時代に一時期、山陽新幹線に夜行新幹線を走らせる計画がありましたが、結局、計画は頓挫しました。その名残として、兵庫県内に新神戸、西明石、姫路、相生と、4つもの新幹線駅があります。


こうしたダイヤ設定にすることで、わざわざ夜行新幹線としなくても良くなりますから、より現実話に近くなってくるはずです。


また、岡山駅から走らせるようにすることで、JR西日本の管内だけで完結しますし、遠く離れた京阪神の東海道線や山陽線内(この区間においては琵琶湖線、京都線、神戸線などといった愛称があります)で万が一、悪天候や人身事故などにより、ダイヤが乱れた時に発生する遅延の影響を小さくすることができます。


自社の都合だけでダイヤを設定できますし、車両使用料の相殺といった問題も少なくすることができます。


その反面、岡山駅で深夜、1回だけ新幹線から在来線への乗り換えが発生しますが…


それと特急、急行券の乗継割引の適用は受けられません。新幹線から在来線に乗り換える際、日付が変わる深夜0時を過ぎると、乗継割引が適用されなくなるからです。


乗継割引が適用されなくても、夜遅くに東京、大阪方面を出発して翌朝に出雲市駅に着くようにしたい人にとっては、とてもお勧めかもしれません。


20:33発 東京 →  20:51発  新横浜 → 22:11発 名古屋 →   22:46発 京都 →   23:02発 新大阪 →   23:15発 新神戸 →   23:23発 西明石 →   23:50着 岡山 新幹線のぞみ


※ここから先のダイヤは、架空の妄想ダイヤです。

0:50発 岡山 →   1:02着/1:05発 倉敷 →  1:32着/1:34発   備中高梁 →   2:03着/2:05発   新見 →   3:26着/3:31発 米子 →   3:39着/3:41発 安来 →   3:56着/4:03発 松江 →   4:17着/4:18発 宍道 →   4:31着 出雲市


伯備線を走る臨時の夜行急行。381系パノラマ編成6両または285系寝台電車7両編成または117系エクスプレス銀河で運転。年末年始、GW、お盆、週末(金、土、日)など、多客期及び繁忙期を中心に運転とする。


こんな感じの列車ダイヤも、もしかしたら良いかもしれません。鉄オタしか乗らない? 鉄オタ以外の人であっても、必要であれば、乗るかもしれませんが…


夜行は乗務員の経費が昼間以上にかかりますから、JR西日本という民間の営利企業の経営の視点から見ても、臨時が最も妥当な選択だと思います。


もし、381系パノラマ編成で運転するなら、送り込み回送的な役割の列車にもなりそうです。終点出雲市に4時31分に着いて、折り返しの準備として車内清掃などを行い、4時47分の岡山行の特急やくも号として運転する形を考えました。


鉄オタの勝手な妄想ですので、真に受けないでください。


実現するかどうかはともなくとして、こんなダイヤの列車が存在したら? とか ありそうでない…


伯備線は寝台特急サンライズ出雲号という夜行列車が走る路線ですから、こういうのもあってもおかしくないかもしれません。


今はなき、夜行急行、夜行快速ムーンライトとか。


快速ムーンライト出雲号にしたら、18キッパーたちが利用期間中に溢れてしまいそうですから、急行にしてしまえば、乗れなくなりますし、JR西日本にとって僅かではあるかもしれませんが、その分、収益アップにつながるかもしれません。急行券や特急券、寝台券などの分を上乗せした料金で売り出すとしたら… です。


急行や特急にした場合、18きっぷでは乗れないため、普通の乗車券を一筆書きにする必要があります。601km以上になると、賃率が次第に下がっていきますから。


どの道、これはそれを前提として考えています。最終の岡山止まりの新幹線のぞみ号からの乗り換えを前提としていますから。