吐き気に苦しみ、心臓の痛みに苦しみ、足の痛みに苦しみ、生きることに苦しむ。
苦しむことで、自分が生きていることを実感する。
深夜、真っ暗な部屋の中では、ろくなことは考えないですね。
俺なんかさっさと死んでしまえばいいのにと思う一方で、少しでも美味しいものを食べたい、仲良しの看護師さんと一瞬でいいからお話したい、悪夢を見ずにぐっすり気持ちよく眠りたい……そんなことも考える。
こんな状態で生きる意味も、生きる喜びも見いだせない。が、人生に絶望するほどには追い込まれてもいない。
こんな中途半端な状態を、あとどれぐらい過ごさなくては行けないのだろう?
落ちれば這い上がろうと思うだろう。
上にいたら、落ちないように必死に努力するだろう 。
どっちつかずの今の生活は……これはこれで案外しょうに合ってるんだよね。
ただひたすらボーと過ごす日々。
公園で餌を貰って生きている、地域猫と大差のない生活。
今夜もボーと過ごして、まもなく日が昇る……。