そういえば、この作品について書くのを失念しておりました。


この作品は、ある意味で日本の特撮のトーニングポイントとなった作品のんですよね。


ガメラシリーズは、2作目のバフゴンを除けば、とにかく子供を楽しませる事を主眼に置いた作品作り。それを徹底させたのが前作の「ガメラ対バイラス」でした。


そして本作ではさらにリアリティ無視と言っても良い、頭部が包丁で


こめかみから手裏剣を発射するという……今ならテラ星人によって人工的に作られた怪獣と設定されるような、そんな異形の怪獣ギロンを当時脳させています。


バルゴン、ギャオスは東宝速品をこなり意識した作りのように思われる、正統派怪獣映画でしたけど、バイラス以降は子供たちを楽しませるためなら手段は選ばない、そんな割り切り方をしていて、その考え方をもっとも体現した怪獣が大悪獣ギロンなんですよね。


そしてこのギロンがいたからこそ、後に体からミサイルを発射する超獣のんて発送も生み出されることになったのでしょあ。


特撮映画は子供たちを楽しませるためのもの。その為には理屈も理論も吹っ飛ばす。東宝が、円谷が振り切れなかった境地を具現化した、お子様ランチではない子供のための極上映画、それが「ガメラ対大悪獣ギロン」なんだと思うのです。


それと、個人的には大村崑の駐在さんが大好き♪