始めてこの小説を読んだのは、確か中学1年の時でした。

その時は、ちょっと嫌悪感を持っただけで人殺しをする奴なんているもんかい!ってね・・・そう思ったものでした。が、令和の今読むと・・・違和感なし。簡単に人を殺す奴がいますからね。私自身、電車に乗っていて、見ず知らずの巨漢に首を絞められ経験があるしね。

 

まぁ、屋根裏をはい回って他人の生活をのぞき見するって・・・そこにはまだ違和感は感じますがね。昭和の時代ならともかく、令和の今は迂闊に売姉裏をはい回ると、腹をすかせたニシキヘビと遭遇しかねないので・・・そういう意味でも、こういう物語は成立しにくいかもしれませんね。w

 

物語も、D坂や心理試験の頃と違って、だんだん江戸川乱歩らしさが出てきましたね。

次の明智作品は「一寸法師」だったかな。

この辺になると、もう、江戸川乱歩らしさが前回になっていきますよね。

楽しみなような・・・詠むのが少し怖いような・・・。

 

令和の世になって、ああいう世界観を素直に受け入れられるものなのだろうか???

金田一作品を読み返そうと思わないのも、そこの問題。

あの世界観を、今読んで、どれだけリアリティを感じられるのだろう???

そこが問題だ・・・。